碧落の砂時計 2009年01月

碧落の砂時計

オリジナル恋愛小説の作品紹介+更新情報+お話置き場。

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 夜空に浮かぶ上弦の月。あと二回あの月が満ちた時、本当に香具弥は月に還るのだろうか?

 ――自分は月姫本人で、罪人とされて。その子供の子孫の子孫の……が、今自分なんかに言い寄る彼らだというのだ。
 香具弥はそう思いながら、今までどおり一緒に登校する火衣の横顔を不思議そうな表情で見た。
「……何だよ」
 それに気づいた火衣も不思議そうな顔をした。
「んーん」
 香具弥は首を横に振る。変な奴、と火衣は軽く首を傾げる。

 ――自分なんかを好きだと言ってくれた彼らは、自分が月姫で罪を犯したと知ったら、どんな風に思うだろうか。
 それに彼らが自分を想う気持ちは月姫を慕う潜在的な気持ちからで、自分が「香具弥」である事は関係ないのではないか。
 香具弥はぼんやりとそう思っていた。

 そんな事は言えず少女は火衣から目を逸らすと、ただ空を見上げた。


 学校が違う火衣と香具弥は、通学途中の交差点で別れる事になる。
 ぼーっと歩いていく香具弥の後ろ姿を見送った後、何か思い悩んでいそうな様子はあるのに自分には何も言ってくれない彼女に対し、複雑な溜息をつきながら火衣が踵を返すと、
「最近、何か変ですよねー」
「天野先輩……心配です……」
突然現れた双子の龍と燕にそれ以上に驚かされた。

「何なんだよ! いきなりっ」
「今朝はちょっと出遅れましたー」
「ま、部活のない俺達には帰り道がありますけどねっ」
 ――同じように香具弥を心配しているとはいえ、何故こいつらと仲よさそうに登校せねばならないのか……。
 火衣の通う高校と双子の通う(香具弥や火衣の母校でもある)中学校が同じ方向にあるため、そこからは苦悩する火衣を挟み、香具弥の様子がおかしい原因について論議する龍と燕と三人で仲良く登校する羽目になってしまった。

 そのうえ、
「あ! あれは」
「天野先輩の家のおぢさんっ」
双子は火衣の天敵――竹流までも見つけ、嫌そうにしかめ面をした彼の心も知らず、香具弥の事を尋ねようと竹流を呼び止め爽やかに朝の挨拶をする。

 仕入先に出かける途中だった竹流は、煙草を口に加えたまま見覚えのある少年達に「どーも」と会釈した。
「「ご機嫌麗わしゅうございます、天野様」」
 香具弥情報を手に入れる為なら自分も捨てる双子は、ホスト並の歓迎ぶり。呆れて何も言えない火衣だが、竹流と二人の会話にはしっかりと聞き耳をしっかり立てている。

 竹流の二本目の煙草に龍が火を点け、何処から取り出したのか燕が灰皿を用意する。「そらどーも」と再び言いながら煙を吐き出した竹流は、
「で? 香具弥の何が知りたいワケ? 肉体的な事は教えねえよ」
と、一応少年達が遅刻しないように、単刀直入に用件を切り出してやった。

「あ、それは自分で確かめますから……ってそれよりも。最近、何か」
「香具弥さんがお悩みのようで。――学校の事でもなさそうなのですが」
「「だから心配で心配で、僕達夜も眠れず……」」
 涙ながらに訴える双子と不機嫌ながら同じことが気になるらしい火衣を、竹流は「ふーん」と頷きそれぞれに視線を送ったが、
「お前さん方を頼りたきゃ、あいつから話すだろ」
と素っ気なく言った。しかしそれでは少々彼らが可哀相だとも思ったので、

「俺にも何も言わねえんだから」

そう、自嘲気味に笑った。


 ――それは、ある意味事実だった。

 立ち聞きしなければ恒峨から聞いたあの話も自分にはしなかっただろうし、その後の「怒ってる?」と訊いてきた時の気持ちだって……香具弥は自分には、何も話しはしないのだ。

 苦笑した竹流の脳裏には、自分に何か言いたげにしながらも口を閉ざし、無理に笑顔を浮かべる最近の香具弥の姿が思い出されていた。


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リンク先様1件追加しました!またお気に入りサイトさん紹介記事で書きたいのですが、 「乱読のススメ」様です。拙作「ネムリヒメ。」シリーズをご紹介いただきました。大変ありがたいお言葉まで添えていただき、涙で前が見えません~。
こちらのサイト様から作品を読みにきてくださった皆様、誠にありがとうございます。ゆこちん様におかれましては、深く深く感謝申し上げます。
ほんとに多岐にわたるジャンルの小説の紹介があってすごいサイト様です!カテゴリ分けも見やすいのでぜひぜひ一度足をお運びくださいませv

さてR18オフィスラブですが、新章ようやく書き上がって掲載申請に出せました。掲載が月曜日になるかもしれず申し訳ありませんが(土日はUPされないため)あと少しお待ちください…。

ご感想、拍手、メール、ランキングぽちりで叱咤激励くださる皆様、いつもかような作品&作者にありがとうございます!(アンケートで「ネムリヒメ」や「もしかしたら~」、サイトそのものに激励くださった方々、感謝いたしますv)
物理的、そして能力の限界に苦しくなって最近筆が止まりそうになってしまいますが、反省するのも必要ですが、やっぱり書きたくて仕方ないし(少し書くのやめたほうがいいのかもしれないんですが;)、あまり深く考え込まずただ無心に書こうと思います…。

新作の企画モノ、そろそろ書き出さなきゃなあ。気分が変わってよいかも…。
(→追記:って気が付いたら素敵な企画サイトさんができてた!(携帯の方はサイトのリンクページよりどうぞ。参加者はまだまだ募集中とのことです!)い、いまさらながらいいのか?大丈夫なのか?自分なんかが混じって。しかもこんなヘタレエロ野郎の書く恋愛もので;主催者様、お疲れ様です。恐れ入ります。文学書けなくてすみませんが、へたれてないでがんばります!とこっそりこんな場末のブログで叫んでみます)

続きはへこたれ野郎の拍手レスです↓

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「まあ、たまにはいいんじゃないですか?」
 各駅停車のローカル電車に、こととんこととんと揺られる夏休み。電車通学をしていた頃を思い出す懐かしい音をバックに、向かいの席で笑う早海に祇園はこくんと頷いた。
 夏休みといっても社会人の祇園に、学生のような長期休みはもうない。八月に権利として数日貰える夏季休暇のことである。お盆は例年のとおり、今年も早海と一緒に県外にある祇園の母親の墓参りに出掛けた。祇園の仕事の都合がつかず日帰りをしたが、その分八月下旬に休みを取り遊びに行こうという話になった。
 祇園が学生だった頃は金銭的な理由が大きく、友人との付き合い以外で旅行に行こうとは思わなかったが、今年彼女が無事就職したことから、「俺の学生生活最後の思い出に」と言う早海にほだされて、相変わらず生活に余裕はないものの一泊二日の旅行を計画したのだった。

 二人が行こうとしている場所は車で行けばさほど遠くはないのだが、旅行気分を出そうと珍しく電車、しかも金額を考えてローカル線を使っている。冷房が強く効いているわけでもない電車内だが、外よりは暑くない。
 来年度の就職先は無事に決まったものの、卒業研究とアルバイトを両立するのに忙しいという早海は、昨日も夜遅くまで働いていたらしい。今朝も早起きをして出てきたため、彼にしては珍しくこくりこくりと船を漕ぎ始めた。
 そんな自分に気付いたらしく、早海は「ああすみません」と瞼の重そうな顔を上げ、祇園に謝ってきた。
「いいよ。まだ時間かかるし。疲れてるなら、気にしないで寝なよ」
 車と違い、身体を休められる電車の旅。日頃の忙しさから解放されるためにも来たのだ。早速その効果があったか、少しばかり無防備な早海が祇園も微笑ましくなった。相変わらずな童顔に、女の子みたいだった中学生時代の姿を思い出す。
 ボックス席の対面に座っていた祇園は、軽く腰を上げると早海の額に手を伸ばした。前髪に触れ、そのまま掌を下げる。祇園の冷たい手よりも暖かい早海の額。彼女が手を戻した時、彼の瞼は閉じていた。
 二十二歳になったのだが、腕を組んでうとうととする早海の寝顔が可愛い。しかし十九歳の頃と比べて体重は変わっていないようだが、身体の方は昔よりも骨格がしっかりしてきたような気がする。骨ばった指や自分よりもずっと幅の広い肩を見ながら、祇園はそんなことを考えていた。

 窓の外を見れば、真夏の田舎の景色。山間を縫って時々トンネルに入るが、再び緑色の田畑が広がり、光る川、ぽつんぽつんと建つ家、そして駅前の小さな商店街を横目に通過してまた田園風景に入る。
 しばらくその光景を眺めていた祇園だったが、やがてバッグから本を取り出して読み始めた。仕事でパソコンや端末ばかり見ているからだろう。息抜きの時間には、そうした機器から離れていたかった。
 眠ってしまった早海が楽しみでなかったのかな、とは思わない。彼も都合をつけようと必死で頑張ってくれていたことは、知っている。時々本から顔を上げて早海の可愛い寝顔を確認しては、頬が緩みそうになり、誰も見ていないのに祇園は一人慌てる。
 だがそのうち、祇園の口からも欠伸がとび出した。祇園も今日の夏季休暇を取るために、昨日まで残業が続いていたのだ。好きな人との折角の旅行を実は祇園も楽しみにしており、昨夜は子供のように眠れなかったほど。客が少ないこともあり、祇園もかくん、と頭を下げると本を自然に閉じていた。

 ――どれくらいそうしていただろうか。祇園ははっと眼を覚ました。うたた寝であったので、長い時間ではないと思う。見慣れない風景に一瞬、自分が何をしているのか、何処にいるのかと焦ってしまった。意外と深い眠りだったのだろう。
 旅行に来ていることを思い出し駅名を確認しようと急いで外を見ると、丁度ある駅を発車したところだった。今の駅名は通過する駅であったと覚えている。あと六駅乗ったら降り、バスに乗換えればいい。
 祇園がほっとして眼の前の青年を確認すると、彼はいつの間に起きていたのか笑って祇園を見ていた。
「まだ大丈夫ですよ」
 昔より敬語であることは少なくなったが、彼は習性だと言って人前では「先輩」用の敬語を使うことがある。だがこの場合は、慌てていた祇園をからかっているように聞こえた。
「起きてたなら、言ってくれればいいのに」
 むくれた祇園に、早海は伸びをしながら謝る。
「すみません。俺も少し前に起きて」
「乗り過ごさなくてよかったよ」
 祇園がそう言い、早海が同意した後、彼女はまたふと気が付く。夏で電車の中だからか、ひどく喉が渇いている。まさか――。
「私、口開けて寝てなかった?」
 早海はきょとんとした顔をすると、「さあ?」と首を傾げる。
「ええ! どっち?」
 祇園が周りの邪魔にならない程度の声を上げて早海に膝を寄せると、彼は「大丈夫ですよ」ともう一度同じ言葉を繰り返した。
「可愛い寝顔してました」
「ばか!」
 間抜けな寝顔は彼に見せ続けている。大学二年生の時に早海と付き合いだしてから、もう四年目。二人で幾度も朝を迎えているのだ。
 それに早海の就職先が決まったところで――祇園がもう少し仕事に慣れ、彼の卒業研究も無事終わった頃に――、結婚を前提に一緒に住もうという提案もある。祇園の父親がどう言うか分からないが、「光熱費も食費も浮きますし」という早海の言葉に魅力を感じてしまう自分が情けない。だから寝顔ひとつで焦ることもないのだが。

 しかし同棲するといっても職場が離れていれば無理ではないかと祇園は思ったが、あろうことか早海は祇園の勤めているビルの隣の建設会社に就職を決めたのだ。彼はやはり父親の事業を継ぐつもりはないらしく、父親の会社とは縁のない、大学で学んだことが生かせる会社に決めた、と言っている。隣で職種が違えば祇園とも職場恋愛になるわけでもなく、別に問題はない。
 それにしても大学だけでなく、就職先まで追いかけてくるとは。「何を考えてるんだ!」と怒った祇園だが、「変な奴に狙われないよう見張りやすいし、でも同じ職場だと祇園さんも気を遣いますし、出世にも響くかもしれないでしょう。だから丁度いいじゃないですか」としれっと返された。

 相変わらず恐ろしいほど優しく嫉妬深く祇園に依存しすぎなほどの早海だが、彼がその会社で生きがいを持って仕事ができるなら反対はしない。県外に勤められるよりはいい。しかし祇園の勤め先のソフトウェア会社は搬入の移動距離が短いということで、その建設会社を得意先として互いによく出入りしているのだ。これからもそのたびに恥ずかしい思いをしそうである。
 いずれにせよあの空白の五年間の分、絶対に祇園を手放さないという思いの強い早海だが、彼女は今でもそれを迷惑に思わなかった。この息苦しさが心地良いなど、何と言うマゾヒズムだろうか。自分でも自分に呆れるが、彼の依存心が自分の存在理由である気がしてしまうのであった。もっともそれは早海の素行が健全で、祇園に暴力など一切奮わず、お互いの友人関係を大事にしているため不安も少ないのだが。
 だから祇園の方がもっと束縛してよ、と思ってしまうことすらある。彼が友人と遊びに行けば仕方ないと分かっていても寂しい。どれだけ自分は貪欲なのかと思う祇園は、結局早海の就職先について嫌悪感を抱くことはなかったのだった。

 そんなわけで化粧すらしていない寝顔も見慣れているはずだが、早海は微笑むと更にこんなことを言う。


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2009.01.30 13:34 | 更新報告・制作情報 | トラックバック(-) | コメント(-) |
ネムリヒメ続編、思い悩みながらもR15行為シーンだったのもあり勢いでUPしてしまいました~。
さて先日またアンケートにてありがたい喝とご要望を頂戴しましたので、お返事を書かせていただきます。

◆貴方の作品では、男性が朴念仁(多少ズレてる気が…)、女性が小心者でヤキモチ妬き、という設定が多い気がします。今度はそのキャラ設定を逆転させた(つまりは女性が朴念仁で…)のを読んでみたいです。

→他の回答からお察しするに拙作を複数読んでいただいたり、何度もこの辺境サイトに足をお運びくださったようで、本当に本当にありがとうございます!(涙)
男性キャラがズレていること(特に男性から見て)、キャラやカップリングがパターン化されていること、これはお恥ずかしいですが、自分でも前から弱点と思っていたことで、今まで突っ込まれずに見守っていただけただけたことは奇跡に思います…(それが嫌な方は即バックされてるのかと…)。

おそらくそのキャラ&カップリングパターンが先日の武士モエではないですが、私の萌えであり燃えて書けるものなんだろうなと思います。所詮夢見がちな女子なので;
ただ残念ながら今が自分の描写力の限界で、これから書く作品も続編ものが多いことから、やはりそういう内容、キャラが多くなるかと思います…。
自分などの作品を読んでくださり、ご期待くださったのにこんな回答で申し訳なく思いますが、でも今後新作を書くことがあればそういった新しいキャラづくりを目指してプロットを考えるよう努力いたします!

ちなみに前記事の新作も来週からのR18ものの新章も、相手役の男性は朴念仁ではないものの、女性キャラは同じようなタイプかもしれません…。
女性キャラのヤキモチ焼きは、みんなそうなっちゃうなあ…てっとりばやくらぶらぶイベントが起こせるからかな(凹)一夜を筆頭に、あさぎも祇園もそうだし、今下書きしている大根話続編でも初夏嬢が青一郎と大根に妬くシーンを書いたばっかりで;

逆に男性キャラを小心者でヤキモチ焼きに書けないのは、もっとリアリティが必要になるので、難しくて逃げているのかも…。あとはそういうキャラが私の好みでないからかと(汗)。
一応、R指定なしのギャグあり恋愛要素薄め(恋愛以外をテーマとしたもの)のネタがあるにはあって、そのお話の女性はさっぱりしているんだけど…いつ書き始められるかわからず…。ほんと、自己満小説と言いますか、ヘタレですみません。

でも諦めてしまったら成長もないので、少しでも努力はしなきゃです。ご期待に添える日がいつになるかわかりませんが、できる限り、がんばります!ご指摘とご意見、誠にありがとうございました。

続きは拍手&メッセお返事となります!↓

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「盗み聞き……? 聞かれちゃ困るコトでも話すつもりだったのかよ?」
 二人の話の腰を折らないよう我慢していた煙草を吸いながら、竹流は薄く笑てそう言うと恒峨を見た。
 その見透かしたような、馬鹿にしたような物言いに――実際は厭味も込められていたのだが、恒峨はむっとしたような顔で竹流を睨んだ。
「貴方には関係の無い話ですから」
 これは月と月姫だけが共有すればいい事情――。部外者を嘲るように、恒峨も口端で笑った。

 相変わらずこの二人は仲が悪いなあ、と香具弥はその火花の間に立ち、二人のそれぞれの想いも知らずため息をつく。
「一応保護者としては渡せって言われて訳も分からず、はいそうですかって渡すワケにゃあ行かねえからな」
 竹流は煙草の煙を吐き出した。そして恒峨が何か言い返そうとしたのも全く無視して、
「で、話は済んだのか?」
と香具弥の方を振り返る。

「――」
 その瞬間、眼鏡の奥の眼と香具弥の眼が合った。香具弥は思わず眼を逸らし、ただ黙って頷いた。

 ……何か罪悪感が、少女の胸を過ぎったのだった。

「そんじゃ帰ろうぜ。腹減った」
 また姫にそのような事を!と叫ぶ恒峨をやはり無視して、竹流は煙草を地面に落とすと足で消し、土管の上に座る香具弥に降りるよう顎で促す。
 少しためらいがちに土管から飛び降りた彼女は既に歩き出した竹流の後を追いながら、ふと思ったことを振り返りざまに恒峨に問い掛けた。
「ねえ、その瀞峨さんって人は……」
「――私の曽祖父です」
 恒峨は静かに答えた。

「代々、我が一族は月の王族に仕えてきました」
「そうなんだ……。ごめんなさいっ! 晩ご飯の支度しなきゃいけないから、私帰ります。お話ありがとうございました!」
 香具弥はせわしなく一礼すると、小走りに立ち去っていった。

 ――忌々しい、と恒峨の口から舌打ちが漏れる。
 香具弥姫にとって第一優先は常に「奴」なのだ。「奴」が来なければ、自分は――。

 ……自分は? どうしていた?


 ――やっぱりな、と竹流は香具弥に見えないように溜息をついた。
 瀞峨とか云う奴の話が出た時まさかとは思ったが、自分の「予想」は当たりそうだった。競馬と違ってそんな予想当たっても、嬉しくもなんともないのだが。


 そして夕暮れの帰り道、香具弥は竹流の背中を追い掛け歩いていた。しかし今日は、小さな頃みたいに隣を歩く事が出来なかった。
 何かを言い掛けて背中を見ては何も言えずに俯く、その繰り返し。しかし四度目の時に香具弥はついに口を開いた。

「ね……タケちゃん……。――怒って、る?」
「はあ? 何でだ? 何にだ?」
 今度は予想もしていない質問に竹流は思わず足を止めて振り向いたが、自分をじいっと見る香具弥の真剣な顔に言葉を失った。

「何って……タケちゃんも聞いてたんでしょ。私って、月姫その人だって……それで、罪を犯したって……」
 香具弥は再び俯いた。
 ――同じ細胞、同じ人物……自分は月姫だった。昔、一度許されない恋をして子供まで産んだらしい。そんな自分を竹流はどう見るのだろうか。
 それが恐くてたまらなかった。

「馬鹿野郎」
 しかし少女は怒られることも軽蔑されることもなく、急に彼にわしわしと頭を撫でられる。
「『香具弥』がした事じゃねえだろ」
 香具弥は竹流を見上げた。
「――それに、だ。それが誰かにとっては罪とか言われても、俺はそれが罪とは思わねえから」
 少女の頭から手を離しながら、竹流は屈託なく笑った。

 欲しかった答えを貰えほっとした香具弥は、そこでようやく少しはにかんだ笑顔を返えすことができたのであった。


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つ、ついうっかりと…。
時間ないと言いつつやっぱり新作書きたい病にかられ、企画自体も開催されるかまだ不明ですが(5人集まらないと実現されないらしいので)、某所で久々に企画参加の申し込みをしてきちゃいました…。って、受け入れていただけるだろうか;
お約束どおり完結作品の続編も書いておりそれも楽しいですし、連載も引き続き滞らないよう書いていくつもりですし、いつも言うとおりこれから半年以上活動が制限されるので、企画参加及び新作書くのも我慢してましたが…つい。
短編なのでいけるかな、ということで。と言ってもそれほど短くはせず、全3話くらいの構成を考えています。

前に書いたように、いつかUPしようと新作として10代男女の15禁ネタを少し書き始めていました。番外編ばかりでも…と思い、それを書けた分だけでも3月頃に公開しようかなとも思っていましたが、アンケートの結果とちょっとずれているので、うーんどうしたもんかなと考えておりましたところ、素敵な企画様を見つけましてv
そのネタにプラスしたものをぽっと思いついた次第です。

参加企画様の方ですが、テーマに沿った短編を書くもので、テーマは「ことば」とのことです。
言葉、といえばらぶえっちだし長編だし性的要素のが強いですが、自分の「もしかしたらの神様。」「星のさらさら」はちょっぴりそういうものも題材にして書いています。
言葉の選び方も下手でセンスないですが、「言葉」というものの力には前から惹かれるものがありまして。そんなわけで参加したいなあと思いました。

そちらの企画作品に出したいものは、その10代男女ネタと内容もキャラも全く変えることにしましたが、書きたい本質は同じかも。新しく20代女性を主人公にし、現代ものでR15かR指定なしのシリアスらぶものを考えています(性的要素も…ちょっとあるかも?)。相手役は年下になりそうかなあ。
自分の書きたいものではありますが、少しでもアンケートの結果にお応えできましたら幸いです。

万が一開催されなかった場合も、折角ネタ考えたから書こうかなあ。参加者さん、集まるといいなあ(興味ある方はこちらからどうぞです~(携帯の方は「小説家になろう」サイトさんの交流サイトさんからどうぞv))。
自分のらぶえっちものが場違いで恥をかきそうですが、人様のものも読んでみたいです。
もちろんそれに参加することになっても、現在の連載や続編もUPしますので!今はネムリヒメの下書き中です。来週火曜日あたりのUPを目指しています(でもまた新たに思い悩むところがあり、筆がすすまない…情けないっ)

そして先日の悩み&謎のキャラ属性語りの記事に拍手くださった皆様、ありがとうございます!
愚痴の方に励ましを頂戴しているのかと涙したり、それとも武士キャラ属性ってアリですか!?などとどきどきしてしまいましたv
相変わらず雑然とした記事ですみませんが、以下はコメントお返事となります↓
 
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パソコンの前に座れないので、携帯のPCサイトビューアーを駆使しています。中々使えますね、これv(そこまでするか;)もちろん全てのサイトは見れないしやれることに限界もありますが、モバイル版のページで対応しきれてないこともいっぱいできるので便利です。あと昔よりも動きが安定しているし速くなってるなあ。

それに新調したeeePCは小さくて軽いので手で持って使えるのもいいです。作業上のストレスも先週よりだいぶ軽減されました。
2~3月の更新停止の間、二週間くらい入院予定があるのですが(※病気ではないです)このeeePCと携帯を持ち込めば、更新なんとかなるかな…とかおそろしいことを考えてみたり。でも体が資本だから無理はしちゃいけないんですがね…。

というわけで今週は作業がはかどり、R18のオフィスラブ、無事に今週のUPとなりました。
でも現在またちょっぴりスランプ入ってます;やっぱり18禁の行為描写は、むずかしいなあと。
自分が15禁を書き始めたきっかけは、18禁の描写が上手いこと書けずに逃げ出したことからなんですよね。それでも15禁では行為の全容が書けないので(部位の様子とか/をい)、欲望に勝てずやっぱり18禁に戻ったわけで。そのくせR指定にしないと前述のとおりどらまちっくな内容にならず、漫画やファンタジーみたいなのになってしまう。

総じて私に筆力も発想力もないのが原因なのですが;

でも何かを書き続けていたいんですよね(本当はもっと研究してから書くべきかもしれないけれど)。
筆力はいきなり上がらないけれど、しょぼいものばっかだけど、書きたい限りは細々と書き続けよう…。もっとポジティヴにならないと運も引き寄せられないとわかっちゃいるんですけどねえ。

しょぼくれた内容の後ですみませんが、アンケートのお返事です↓
>今は非公開の鬼の話がよかったと仰ってくださった方、ありがとうございます!(他のお話へのコールもありがとうございます!)
こちらは私も気に入っているのですが、初期作品のため文章が今以上にひどいものだったので、恥ずかしくて改稿するべく一度下げたのですが、まだその時間がとれずにいます。でもいつか必ず再UPしますので、また改稿後のUP時に読んでいただけましたら幸いですv

こんな自分に各拍手をぽちりとしてくださる皆様、ありがとうございます~。
以下、たまには小説の裏話?を。でも痛々しいので覚悟のある方のみどうぞv(汗)
 
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「それが、私の前世が犯した罪なの……?」
 土管の上に座った香具弥は、膝の上に頬杖をついて恒峨を見ていた。
「前世、ではなく」
 恒峨は香具弥を少し見て、また俯いた。
「姫――貴女様、ご自身が月姫様なのです」
「え!? だって六百年も昔の事だったのに?」
「月と地上では過ぎゆく時の長さが違いますし、それに……」

 月では不浄の地とされてきた地球――そこへ降り立ったどころか、地上の者の命すら体に宿した。しかも月の姫が。
 月王や臣下は、瀞峨からの報告に驚き哀しんだ。しかし彼らにも守らねばならないものがある。
 そんなにかの汚れた地を望むのならそこに居ればよい、月に戻る事は許さない、汚れた姫などその存在すら無かった事にしようと、月姫を胎児になるより前の細胞の姿まで戻し、それを地上の植物である一本の竹の中へ入れた。
 竹藪の汚れた土と水と空気と共に、己が誰かも分からず、竹ごときに奇生して生きればよい、と。

 美しかった姫は今やただの細胞と化し、地上の賤しい植物と一体となり、汚れた土を糧として生きている――。
 なんと浅ましい姿であるか。月姫を誰よりも愛し、誰よりも許す事が出来なかった瀞峨はその日よりかの金色の姫を忘失した。

「しかし時が経ち、月姫の弟君が即位され、現在はその方の御子息の御子息が月王であらせられます。その現月王もご高齢になられましたが、未だお世継ぎがおらず、このまま血が耐えるよりはと古の罪を犯した姫を許されることにし、地上に幽閉されし貴女様を、月へお迎えするよう決められたのです」
 ――そして十一年前、竹の中でその一個の細胞が育ち、一人の黒い髪、黒い瞳の少女が目覚めた。黒という色は、地上の者の色……地上での六百年の時を得て一人の少女が蘇ったのである。

「それが、私なの?」
 恒峨は頷いた。
「貴女様が月姫様なのです。そして私は罪を許された貴女様を迎えに来たのです――」
 そして彼は恭しく膝まづく。
「……ちょっと待って」
 香具弥は首を捻った。それは幾分勝手というか。しかし月がそういった措置をしなければ、今自分は生きていない、というのも事実なのだ。

「恒峨さんは、月姫がしたことは罪だと思うの?」
「禁を犯した、という点では……」
「そう……」
 ――そうなのかも知れない。だが彼女が禁を犯しても手に入れた、夢だった地上の命。自己が消える前にその命を地上に残し、夢を叶えた月姫……。

「ねえ、もしかして、火衣たちは、求婚者だとかいう四人は、」
火衣も、龍も、燕も、御行も。
「月姫の子孫たち、なの?」
 月姫の希望は星のように地面に舞い降り、六百年の時を掛けて命を紡いだ。そしてまた、再び巡り会う――。
 恒峨は何も言わなかったが、香具弥の中でその符号は一致していた。だとしたら、それが誰かの罪でも、それでも……。

 香具弥がそれをどう言ったらよいか分からずに口を噤んでいると、
「盗み聞きですか……」
不意に恒峨が低く呟いた。
 それに答えるようなため息が聞こえたので香具弥が後ろを振り向くと、いつの間にそこに立っていたのか、丁度竹流が煙草に火を点けたところが目に入った。


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ネムリヒメ。続編、UPしました~。甘甘好きなくせに恥ずかしいのであんな感じに;次回はR15シーンを書きたいです。
さて次はR18オフィスラブの下書きだー。がんばります。

前言ってました18禁番外編倉庫の設置&公開は、2~3月頃になりそうです。現在ちまちまと下書きを書き溜めています。密かに「椿18。」の番外編の中学生編も同じ頃(幻創さんのほうで)公開予定です。その頃ちょっと連載をお休みしなくてはいけない事情があるので…。

新作もすっっっごく!書きたいのですが、オフの生活に集中しなきゃいけないので、半年ほどは活動を自粛しなくてはなのです(涙)活動ももっと手を広げたいのになあ。
人様のサイトさんを見るとすごいなあと悲しくなってしまうので、最近は間に合わないのもあり空き時間はすべて執筆にだけあてています。たまにお話読ませていただくこともありますが。ご無沙汰していてごめんなさい。ま、ますますモノカキのお友達が減ってる…;;

それはさておき。
アンケートにお答えくださる皆様、温かいメッセージを添えてくださる方、本当にありがとうございます!
%を出した結果は表示しませんが、やはりR18R15のリクを多く頂戴しております。でも時にR指定なしの恋愛も…というご意見もあり、なかなか考えさせられます(一応、月姫や大根はR指定なしの恋愛のつもりなのですが、私の場合あのレベルしか書けないんですよね…。R指定なしで本格的な恋愛小説を書けるだけの筆力がほしいなあ)。
もちろんありがたくも、何でもOK!というものや内容や空気そのものが好きというご意見も頂戴し嬉しく思っております!
サイトのお客様には大人の女性が多いため、20代以上の女主人公にも票が集まっています。これから書きたい持ちネタは10代女子のものが多かったので(ちなみにこのリクが一番少ないです;)、次回新作を書くときはまだ時間もあるし、ちょっとネタを練り直そうかなあと思いました。
あと年下を売り?にしているサイトですので、年下ものにも人気が…。でも年上もののほうにも意外と票をいただいておりまするv
ラブコメ現代もの、というご意見も多いです。総合すると「ネムリヒメ。」とか「もしかしたら~。」のイメージがやっぱり強い?でも新作を書くなら違う内容のお話にしたいので、また何かそれを超えられる(無理かもしれないけど;)ものを考えていかなきゃなー、と。

以上でした。引き続き、アンケートは設置しておきますv

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ようやくR18オフィスもの、UPになりました。待っていてくださった皆様、すみません!
ネムリヒメ。も前から言っていた事情から、同様に今後は10日に1回くらいの更新になってしまいそうですが、どうかご了承くださいませ…(毎週日曜日に更新していましたが、今回は火曜日あたりになりそうです→追記:月曜日に更新しました!)。
そのネムリヒメの続きを今せこせこと書いていますが、次回はいやはやばかっぷるというかなんというかな展開に;げんさん…。

というわけで引越しで生活環境ががらりと変わりまして、PCの前に全然座れなくなりました、という話は以前しましたが、現在の作業環境と言えば、下書きはなんとかPCで大体行い、推敲や書き足しを携帯で空き時間に必死に行いPCに送信し、UPはまたPCからという方法でやっています(そこまでして書きたいのかという;)。
携帯での作業が増えたので、腱鞘炎が再発してるっぽいです。物が持てないほどではないですが。
サイトを6年前に初めて作った時は、ほとんど携帯で作業してたんですよね。だから当時こそ物が持てないほどの腱鞘炎になってしまい、それでPC編集に切り替えたわけですが…。

そのうえいろいろあって引越しから今日まで10年前の古いノートPCで作業してたので、動きは遅いわ、しょっちゅうフリーズしてそれだけで作業が中断されたり無駄な時間がかかったりしてね…(涙)
とりあえず明後日には新しいノートPCがやってくるので、少しはストレスも軽減されるだろうか…(でもeeePCなので機能はワードとネットくらいしか使えないけど)。ぐちぐちとごめんなさい。
ネット小説は本職じゃないので、オフの事情が最優先だから時間もらえないのは仕方ないんですけどね。でももっと思いっきりお話書いたり、色々なことに挑戦したいのが、本音さ!

そんな中、たまーに遊びに行くサイト様はどこも日常のことも上手に書かれたり、ためになる知識や面白いご意見などを発信されているのに、うちのブログは業務連絡としょぼくれたぐちばかりで本当にごめんなさい。

というわけで以下はいただいた拍手メッセージへの返信です↓
こんな野郎ですが、各種ランキングやアンケートへのご協力など応援してくださる方々、本当にありがとうございます…。

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「……それで、月姫はどうなったの?」
 汚れた地と言われた水の星に憧れ、地上に降りた月姫。恒峨の話によると香具弥は彼女であり、彼女が犯した罪のために此処にいるというのだ。
 香具弥は己が犯したという「罪」の内容を確かめるべく、過去の出来事を言いにくそうにする恒峨を見つめ続けた。

 彼の話はこう続く――。


 月姫の教育係の青年・瀞峨は、信じたくなかった。
 ――姫は誘拐などで行方不明になったのではない。いくら気に入っていたからと言って、かの不浄の地に月の姫が自ら足を踏み入れたのか。
 そんなことが姫として許されるはずがない。地上に降り立った瞬間、汚れた者となってしまい姫の資格すら失いかねないのだ!
 月王もいくら父親であっても、王としてそれは認められないこと。だからそんなことは断じてあってはならない……それなのに!


 その頃。月姫は地上の素晴らしい自然を教えてくれる青年との生活が、月宮の生活よりも好きだと思うようになった。この日々が愛しくてたまらなくなっていた。
 少女の姫はまだ幼く恋も愛も知らなかったが、父や母は恋しくとも草が風に揺れるように、花が咲き虫が止まるように、木が星の下で鳴るように、彼女自身もこの場所で同じように命を紡ぎたいと自然に思うようになっていた。
 そしてその人間の青年の紡ぐ命を見てみたいとも、同じように自然に夢見るようになった。

 自分の感じていることの「何」が罪になのかと、少女には寧ろ月の考えが理解できず、このまま全てを捨てて己の歳や命をこの地球で、彼の傍で重ねたいと願い始めていた。

 月姫が青年にその話をすると彼は大層驚き、そしてとても哀しそうに笑った。
 彼は自分にはその資格が無いと言った。
 人の……何より大切だった筈の人の命を奪った自分には、もう死ぬ事しか許されていないのだと。

 月姫はよく解らず彼を覗き込む。
 青年はその金色の光は、自分を黄泉へ迎えるために来たのだと思っていた。だがそうするために来たにしては、その光はあまりにも綺麗過ぎた。

 その時、青年の家の扉が破られた。現れたのはその青年を――都で貴族の姫を殺した武士を討伐に来た追手。
 ――いつかは死ぬつもりだった。だがこのままではこの純粋な月の少女も殺されてしまう。
 そう思った青年は月姫を連れ、また逃げ出した。

 この少女に出会う前に自ら命を絶たなかった事を、彼は後悔した。
 そうして二人で隠れた洞の中、此処でお別れだと彼は少女に言った。月姫は嫌だと泣いた。
 ――何故人は争うのか。何故彼は愛した人を殺さねばならないほど、追い詰められねばならなかったのか。
 しかし瀞峨が言った「汚れ」というものがそれならば、自分は汚れても良いと月姫は思った。此処で永遠の別れとなるならば、彼の命は自分が次の世代に引き継いでいかねばならないとも……。

 そしてその二人が選んだ道。ようやく月姫を見付けた瀞峨は「それ」を知り怒り狂い、月の光で洞を明るく照らした。
 奇しくも都からの追手はその光により、隠れていた青年を見付け出してしまう。
 洞の外からの声にもう逃げられないことを悟った青年は、最期に月姫に笑い掛けると自ら洞から出ていき――、追手にその場で討たれた。

 しかしその追手が呆然としている月姫を、更に人殺しの共犯者として捕らえようとしたその前に、瀞峨は一瞬のうちに月姫を奪い去り、その洞を崩したのであった。


「貴方など、姫ではない」
 瀞峨は眼下に座る汚れた「モノ」を憎悪と嫌悪の眼差で睨み、見下したように告げる。
「これは月からの裁き。禁を犯したばかりか、地上の汚れた物と交わりを持った者など……月王に厳罰を与えられるがいい」
 ――本当は自分が罪を犯したい位、愛していた。なのに何故お前が他の者と罪を犯す?
 身分違いの狂う程の瀞峨の愛情は、今まさに憎悪に変わる。

 しかし、月姫は彼に向けて毅然と顔を上げた。
 今の少女にならば、あの青年が何故愛した者を殺したか分かったような気がした。それがたとえ誰かの罪でも、許されない事でも、ただの我が儘と言われても――。

 こうしている今でも地上の草も木も風に揺れ、地球は廻る。そのようにただ生きたかっただけなのに。
 それが汚れた望みでも、どうしてかこの地上の命を愛さずにはいられないのだ。


 月姫は彼女の胎内から彼の命を取り出すと、それを地上にばら撒いた。
 星のようにそれはきらきらと舞い踊った。


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いつも作品を読んでくださる皆様、アンケートやメッセで応援してくださる皆様、誠にありがとうございます!
生活環境の変化によりPCの前に座る時間が激減し、メッセへのレスや更新が滞り始め、もし拙作などでも楽しみにしてくださっている方がいらっしゃいましたら大変申し訳ありません。
多少遅れても宣言どおりR18とR15の連載小説、リクエストの番外編小話たちはこれからも必ずUPしますので、気長にお待ちいただけましたら幸いです。(すみませんが、今週はオフィスらぶの方のUPが遅れそうです…週末までにはなんとかできそうですが!)

では以下は一言メッセとアンケートで頂戴したご要望のお返事です。長くなりますがくださった方は目をとおしてやってくださいませ。

(1/8 22時にメッセくださった方)
◆幻創文庫さま、携帯が古すぎて登録できないのです…PCでしか閲覧出来ない少数派にもどうか愛の手を!

→レス不要とのことでしたが、同様の質問をよくいただきますのですみませんがお返事を書かせていただきます!
拙作を気に入っていただけたうえに、幻創文庫様の方の掲載作にも興味を持っていただき、本当にありがたく思っております。
それなのに誠に申し訳ありませんが、あちらのサイト様とのお約束上、掲載作品を他のサイト(自サイト含む)で発表することは禁止となっているのです…(一応これでも契約作家として書かせていただいている身の上なので…)。
自分のサイトで宣伝しておいて、携帯電話での接続ができない環境にある読者様には本当に本当に申し訳ないのですが、何卒ご理解とご容赦のほどよろしくお願い申し上げます…。

すごく勿体ないメッセージまで添えていただいたのにこのような回答で大変申し訳ないです(>_<)
(というわけでミラーサイトの方には18禁作品は転載しない予定なのです。でもミラーサイト作り自体も今の多忙な状況にストップしているのですが(涙)重ね重ねがっかりさせてしまう回答で本当に本当にごめんなさい~!!)

以下はアンケートのご要望からです。

◆ドリーム機能があるとなおうれしい。
→ドリーム機能ですか!自分が利用したことがないのでどういう具合にするのが自分の作風や書きたいことと合うのか分からないのですが、もし需要が高くなるようでしたらおまけSSとして検討したいと思います。
現状では連載小説とリクエスト小説の更新に追われているので、すぐに取り掛かれずこのようなお返事でこちらも誠に申し訳ありません!とりあえず試すとすれば、ドリーム機能のついている幻創さんの方からになるかな…?

◆女性年上設定で、年下男子を翻弄するお話が読んでみたいです。
→ご意見ありがとうございます!確かに今まで書いた男性年下ものは、全部男性の方が大人びていたり経験があったりして、女性側がどきどきと翻弄されている傾向にあるので、ある意味似通ってしまってますよね;色々な内容の作品を書きたいので、次に年下ものの新作を書く時は、ぜひぜひ参考にさせていただきたいと思います。ありがとうございました!


この他にも作品へのご感想やメッセージをアンケート回答に添えてくださった方々、こちらこそ深く感謝申し上げます!ぼちぼち更新ですみませんが、励みにして全力で頑張ります。

引き続き以下は、web拍手等のメッセのお返事になります。少し遅くなってごめんなさい!↓

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 それは地上では今から六百年程前の出来事。
 「月」と呼ばれる、ひとつの小さな星が国である場所でのこと――。

「月姫っ! またこのようなところに……」
 若くして月王の側近となり、月姫の教育係を命じられた青年・瀞峨(ジョウガ)は、呆れた声で「静かな海」という名の小さな紺碧の水面を覗く、月姫に呼びかけた。
 しかし返答は無く、普通の姫ならば豪華に着飾るだろう着物を活動的な短いそれに変え、金色の長い髪も動きやすく結い上げた月姫は微動だにしない。
「また、下天を見ているのですか……?」
「だって面白いんだもの」
 淡い金色の髪、月をニつ閉じこめたような金色の瞳の少女が瀞峨を振り向き、彼は何も言えなくなった。
 この少女の眼に見つめられると、問答無用でその意思に従いたくなってしまう。それは彼女が幼い頃から。

 月姫は小さな海を再び覗いた。
「暮らしも歴史も、似て非なるものだから……」
 瀞峨はその華奢な姿をじっと見つめていた。
 少女は海に銀色の小石を投入し波紋を作る。波紋が消えると、そこには碧い宝石……水の星が現れた。
「どうして下天は汚いって皆は言うの? こんなに綺麗なのに」
「空気も、争いも――月にはない汚れたモノが多すぎます。かの地は古には罪を受けし者の流刑の場所としても使用しておりました、禁忌の地なのです」
「でも月にはない綺麗なものもあるわ」
 月姫は瀞峨を振り仰いだ。その瞳の光から瀞峨は反射的に眼を逸らした。

 ――本当に汚れているのは……自分なのかもしれない、と思いながら。


 そしてある日――、悪夢は起こった。
「何っ! 月姫が!?」

 満月の夜、月は下天を浄化するかの如く神々しく照らす。その光に乗って、月姫は憧れの……月にとっては不浄の地とされる、地球へと遂に下ってしまったのであった。


 夜の草むらを、金色の髪の少女が軽やかな足取りで歩いていく。
 月にはない、土の匂い、草の柔らかさ、虫の声――。どれも気持ちのよいもの。何を以て汚いと皆は言うの?
 月姫が不思議に思いながら、念願叶った土の上を散歩していると、その耳に驚いた男の声が聞こえ、思わずそちらを振り向いた。
 黒い髪に黒い瞳、見たことのない風体と身なりをした青年がそこに居た。

 彼は第一声に、「鬼が俺を連れに来たのかと思った」と笑った。

 月姫にはその笑顔が、闇になびく草むらにやけに映えているように見えた。
 自分は月から来たと彼女が話すと、彼は地上では叶わなかった願い事が月に昇っていくという信仰があることを教えてくれた。
 彼の願い事は叶わなかったという。だから月姫が現れたのかも知れないと言った。

 その青年は村の外れに一人で住んでいた。だから月姫は誰にも不審に思われることがなく、土や水、緑や生き物――自然の中で暮らす青年に、それら下天の美しいモノを数多く教わった。
 発見の連続の毎日。長年の憧れであった地球を自身の五感で感じられることに、月姫は心から喜びを覚えた。その喜びがあったからこそ、それらは月姫の中に知識として急速に吸収され、成長していった。
 それは、乾いた土が水を吸うかの如く。そこから植物が伸び、花をつけるが如く。

 少女は恋も愛もまだ知らなかったが、もう少しこの暖かい場所に居たいと思った。


 しかし満たされた日々は長くは続かない。月王の部下は瀞峨を筆頭に月姫を狂ったように探しており、その青年もまた、彼の恋人であった名家の娘を殺した罪で都から追われる身の上であったのだった。


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お久しぶりのR18なんちゃってオフィスラブ、無事UPとなりました!1週、お休みいただきすみませんでした。

さてアンケートの方にご回答くださる皆様、そちらに勿体無いほどのメッセージを添えてくださる皆様(感涙してます)、本当に本当にありがとうございます!
結果の方はまたまとめますが、前に15禁で中学生の女の子と高校生の男の子のシリアスな新作をちまちま書いているという話をしましたが、これってすごいアンケートの結果とずれてますね(苦笑)
いえ、作者が書きたいものを書くのが一番だと分かっているのでいつかは書きたいのですが、前言ったとおり新作にがっつり取り組めるのが半年後とかになりそうなので、無理してすぐにUPしないで時間のある時にしっかり書こうかなあとも思ったり…。
ちなみにこのほかにも新作ネタでは、15禁か18禁の女子高校生と男子中学生の逆年齢差ほのぼのラブとか、R指定なしの30代女性と20代男性のどたばた人情ものとか…ネタはいくらでもあるんですけどね、時間がね(涙)

またリクエストとして、完結済み作品の続編を!というものをどの作品へもいただいております(ありがたいことです…)。それらのお返事につきましては、それこそアンケートの結果と今の自分の執筆にかけられる時間と合わせて、現在はこんな風に考えています。

先日いただいたご要望からですが、
◆現在は「ネムリヒメ。」の続々編が進行中ですが、他の作品も数ヶ月に一回とSSでいいので、お願い出来たら嬉しいです。
(>こちらの方へ:他作品へのらぶコールも添えていただきありがとうございました!)

実はこの方法を考えていまして、現在請求制にさせていただいている18禁裏ページをリニューアルし、15禁以下の甘甘~18禁有りの続編小話専用の部屋を新たに作ろうかなあと計画しています(アド請求制はやめるつもりです)。
既にご請求いただいた方もいらっしゃいますので、旧18禁ページに置いていた作品はとりあえず移動せず、新しい番外編だけを新しい裏ページにUPしていこうかなあと。ただしそちらは完結済み作品の番外編(しかも短編)専用にして、18禁新作の長編ものはこれまでどおり幻創文庫さんで連載していきますので、ご了承ください。

本当にこちらの方の仰るとおり、今の自分に与えられた時間では続編UPは1ヶ月~数ヶ月に一度、SSの形になるかもしれませんが、折角読みたいと仰っていただけているので全作品の続編をちびちびと交互に書いていきたいなと思います。
ただし「もしかしたら~」と「幻影金魚」の長編の続編については、きちんとプロットを立てたものを今の「ネムリヒメ。」のようにがっつり連載で書きたいので、それはここではなく後日きちんと小説家になろうさんなどで連載したいなあと思っています。

というわけで、結論的にNEW18禁有り小話専用ページで書く予定のものは、
◎「カマクラ」18禁続編(中編連載)→現在下書き中。
◎「刺身のつまにも~」15禁甘甘~18禁続編(中編連載)→現在下書き中。
◎「もしかしたらの神様。」「幻影金魚」18禁小話→まだ何も書いてないけど小話ならなんとかなりそう?
◎「月姫異聞」18禁小話→連載終了後まで手はつけないかと。脇役の近親相姦ものも考えてます(苦笑)
◎「赤いおとしもの」続編小話→リクもないのに、作者の趣味で書いてみたい…一応年下ものだし。

このあたりをちまちまのんびりとUPしていきたいなあと…。てか、18禁ばかりですみません(へんたいなので;)。
投稿サイトさんを使わないのは、やはり番外編ということで気軽に書きたい小話ばかりだからです。あとえろシーンだけを書く予定のものもあったりするので…(おいおい)。
リクエストくださる皆様、本当にありがとうございます!のんびりとですが準備していますので、気長にお待ちいただけますと幸いです。

もちろん、続編ばかりじゃなくて新作に挑戦してなんぼだと思うので、オフのことがひと段落したら絶対に!書く気でいますがね…。

では以下は拍手メッセお返事になりますv↓

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いよいよ忙殺されています。更新、どうなるのかなあ…。こんな野郎のお話を待っていてくださる皆様、本当に本当にありがとうございます!ほんともう、週1×2本の更新があっぷあっぷの綱渡り状態ですが、できる限り頑張ります(そのうち10日に1度とかになるかもしれませんが…)
もう引越しの手はずは整い、荷物も全部なくなり、最後の時をこのおうちで過ごしています。引越しは1/9です(荷物は正月のうちに整理されているし、ネットもつながっているので作業自体は即日できますが、作業時間は確保されなくなる)。それまでにあと何ができるんだろう…。
デスクトップの楽さに慣れてしまったので、ノートPCの作業のしづらさに既に泣いております;

そんな中、とりあえずR18なんちゃってオフィスラブの続きは書けましたので、1週お休みをいただきましたが次回分の掲載申請をいたしました!UPまで数日お待ちくださいませ~。まだねっとりと行為は続いています…。

アンケートにお答えくださる皆様、誠にありがとうございます!いただくメッセージにいつも涙させていただいております。が、がんばります~。
各種ランキングや拍手ぽちりもありがとうございます!
そして年始にメッセくださった皆様へ。以下はお返事になります。遅くなってごめんなさい!↓

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 月が細くなり、消えていく――新月の晩。あとニ回月が満ちたら、月行きの汽車が来るのだ。香具弥にあの場所へ帰りたいという気持ちや懐かしい気持ちは、未だに感じられないまま……。

「どうした?」
「んー?」
 夏休み直前の、朝の通学途中のこと。香具弥がぼーっとしているのはいつもの事だが、
「何か元気ねーぞ」
火衣がそう言って心配そうに彼女を覗き込んだ。
「なんでもないよー」
 ふにゃりと笑う香具弥だが、彼に本心を見せていないことくらい火衣には解っている。伊達に五年も幼馴染や片想いをやってはいない。
 その反応は彼女にとっての自分の地位を、彼が思い知らされるだけだった。

「……何かあったら、いつでも言えよ」
 そのラインがどうしても超えられない火衣は、今の己には月並な台詞しか言えないことが酷くもどかしかったが、
「ありがとう」
それを彼の優しさと思う香具弥は、今度は心から嬉しそうに笑った。
 自分が月の姫だなどという不確かなことは、いくら幼馴染でもさすがに言えないと彼女は思っている。しかし彼の友達として(と香具弥は思い込んでいる)心配してくれる気持ちは、素直にありがたいと思っていた。

 そして学校で――。香具弥が視線を感じてふと見上げると、ニ年生の教室からグラウンドの彼女を見下ろしている生徒会長・御行の姿を見つけた。彼女がぺこりと頭を下げると、彼はふいっと顔を逸らす。
 香具弥は首を傾げるが、これは何日か前から繰り返されていることなので特に気にしてはいなかった。その視線に悪意も感じられなかったからだ。

 御行は御行で気にしていたのだ。四人に言い寄られて困ってしまっている少女の様子に、あの保護者だとかいう三十路男――竹流の言うとおり、これ以上彼女を追いつめてはならないと。
 だからいつもと様子の違う香具弥が心配でも、彼も心配そうに見つめるだけで、声が掛けられないのであった。

 そして更に、放課後。
「天野先輩っ!」
「今お帰りですか?」
 龍と燕が香具弥の前に現れた。この双子と話すことは、香具弥も昔から嫌いではない。
 二人は元々頭が切れるようで、会話がよどみなく、かつ面白いと思えるものであった。香具弥が夕食の買い物にスーパーへと行く途中に現れては、彼女の行動を乱さない範囲で、あえて色恋に関わらない漫才のようなトークを二人でしてくれる。
 ……それも最近元気のない自分を気遣ってのことだろうかと、彼女は思った。

 双子とも別れてスーパーに寄り、今夜の買い物を済ませ一人でスーパーから出てくると、香具弥はふうっとため息をついた。そしてスーパーのガラスに映る自分の表情を見る。
 ――そんなに元気の無い顔してるかなあ?
 火衣が、御行が、龍と燕が、己を気遣ってくれているのを感じ、いいやつらだよなあ、と彼女は心から思う。

 ……私、いつまでもこのままじゃいけないよね!
 彼らの優しさに押され、香具弥は「うん、」とひとつ頷くと走って家に帰り、食材を冷蔵庫に放り込んだ。
 そして「出かけてくる!」と客(というより近所の老人)と話し込んでいる竹流に告げると、先日の公園に再び駆け出したのであった。

 夕暮れの公園では、今日一日の経費を計算しているらしい銀髪の美青年が、相変わらずたそがれて電卓を叩いていた。
 息を切らして自分の目の前に立った少女に、月の青年・恒峨はまた驚かされる。
「どうしたんですか、姫? 此処に来ては、またあの無礼で粗暴な青年に怒られるのではないですか?」
 気遣いというよりは、竹流に対する少しの嫌味が込められているその言葉に、香具弥は首を横に振り、勢いよく恒峨を見上げた。

「罪って何!? 『私』は何をしたの? 私は、本当の事が知りたいの!」

 青年ははっと息を飲んだ。その真っ直ぐな瞳を、まともに見てしまった……直視してはならないそれを。
 「罪」について月姫に話す責務は、彼にはなかった。寧ろそれを聞くことによって、再び彼女が同じ罪を繰り返しても困るのだから。

 しかしそれに、敵うわけなかった。抗えるわけなかった。
 それは百年も前から決まっていた事なのだ。

 恒峨はついに観念し、重い口を開いた。


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本年もよろしくお願いします。引越しはほぼ完了し、既にPCの前に落ち着いて座れない日々が始まり悲しいですが、今年もできるだけがんばって更新したいと思います。書きたい意欲だけはあるので…!

さて、今日は取り急ぎアンケートご要望へのお返事とお礼、およびメッセへのお返事をさせていただきます。
現在第2回アンケートを設置しておりますが、微妙なお礼SSにも関わらず、はじめましての方も2回目の方もご協力いただきまして、誠にありがとうございます!結果は今後のサイト運営および作品作りの参考にさせていただきます。また質問5の結果などはまた後日集計できたらなと思っています。

暖かいメッセージを添えてくださる皆様にも深く感謝申し上げます…!個々のお礼は割愛させていただき申し訳ありませんが、どのメッセージも涙して受け取らせていただいてますっ。
では以下はアンケートでいただいたご要望(リクエスト)へのお返事となります。長文の場合メッセージの一部を省略させていただきますことと、順不同で日付順にはなってませんことを、ご了承ください。

◆「ネムリヒメ。」大好きです。でももう少しゲンジくんの態度に目に見える優しさが欲しいな…
→貴重なご意見ありがとうございます!(応援メッセージも添えていただきありがとうございました!)実は同じご意見を別の方からもいただいておりまして、ネタバレになるのでそちらの方にはぼかしたお返事しか書かなかったのですが、ぶっちゃけこうしたご意見から現在連載中のげんさん浮気疑惑!?編と相成りました…。
彼のキャラクター上、すごく頑ななところと一夜にかなり甘えているところがあると作者は思うので態度がいまだにつんつんしたままで(所詮まだ20歳の若僧?ですし;)、かといって不自然になってもいけないし、でもああいう展開にしてしまえば、あの彼も優しくならざるを得ないだろうということで、あのような内容にしてみました。この先の更新でそういう優しい彼も書いてみたいと思いますので、今しばらくお待ちくださいませ…。
この章が終わってのあとがきにも書くかと思いますが、仰るとおり確かに言葉にしなきゃ(一夜だけでなく読者様にも)彼の気持ちが伝わらないよなあとありがたくも作者も気付かせていただきましたので、源二が少しでも成長っぷりを見せられるような、読者様にも少しでもご満足いただけるような今後のお話を考えていきたいと思います。筆力がないので上手く書けるか心配ですが、精進いたします!

◆あと「カマクラ」続編希望です!
→こちらもリクエストありがとうございます。現在、URL請求制になっております18禁裏ページのほうで、そう遠くないうちにまったりと連載開始予定です。お待たせして申し訳ありません!

◆現代の年下男子との恋愛話で、オフィスラブなんて書いて頂けたら、嬉しいです。
→自分メには勿体無いほどのご丁寧なメッセージも、感謝申し上げます。リクエストの内容ですが(こちらについても複数頂戴しております)、現在オフラインの事情で新作がたくさん用意できず申し訳ありません。取り急ぎ、幻創文庫さんで連載しております18禁の「Lollopop!」では、式部×苑子編がもう少しで一区切りつきまして、その後リクエストにもあるような年下ものオフィスラブ、流矢×かなぎ編(部下×上司になります)を連載開始予定ですので、そちらでよろしければ、もう少々お待ちくださいませ。15禁以下のほうでもいつかそういったものを書いてみたいと思っています。

◆「幻影金魚」の番外編がもっとみたい!せいしろうが大学生版とか…。
→リクエスト&ご声援ありがとうございます。こちらもありがたくも複数意見頂戴しております。現在はちょっといいプロットが浮かんでいないのですが(あの物語の雰囲気も崩したくないので…)、作者的には大学生せいちゃん×高校生あさぎもモエやな~とか考えておりますので、こちらも前向きに検討させていただきます。お待たせしてごめんなさい!いつになるかわからない分、いきなり18禁とかの小話をUPするかもですv

そのほか、「ハッピーエンドの作風が嬉しい」の方、「心理描写があるのでえっちや18禁もプロセスの一つとしてすんなりと~」の方、どちらも自分が書きたかったり念頭に置いていたりすることなので、とても嬉しいです!これからもデフォルトでそういう作品を書いていく予定ですので、また読んでやってください。
ネムリヒメ、もしかしたら~へのコールもありがとうございました。励みにさせていただき、続編執筆のほう頑張ります!

長くなってしまいすみませんが、更に以下はメッセへのお返事となりますので、年始年末にくださった方はご確認くださいませ!

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