碧落の砂時計 2009年05月

碧落の砂時計

オリジナル恋愛小説の作品紹介+更新情報+お話置き場。

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Lollipop!の続きですが、明日(水曜日)にはUPしていただけるとのことです。お待たせしてすみませんでした~!
式部をお好きだとゆってくださる皆様、誠にありがとうございます!今回より台詞少ないけれど、再登場しますので。ああいうタイプの年上男は過去作品でも書いたことがないので、あんなんでよいのかとおろおろしております;
リアルが年上だーーーいすきなので(上限ナシだぜ!)、だからこそ書きにくい;というわけでして。

ネムリヒメ。も更新期間が開いてしまいすみませんが、木曜日頃にはUPできるかと思います。またしても甘甘えろえろシーン突入です。いい加減にしろよという感じです。私も書きたいのでつい続けてしまっていますが、こんなただの甘甘でよろしければ飽きるまでお付き合いくださいませ…。

さて、メッセで以下のご要望をいただきましたので、お返事いたします。R様、レス不要とのことですが、他の読者様にもお知らせしたく思いましたので、ここに頂戴したメッセージの一部を掲載しますこと、お許しいただけますと幸いです…!

◆できれば、登場人物の詳細があるとすっごくうれしいのですが…ご検討よろしくお願いします!!

→ご要望主様からの何度も読み返してくださるとのお言葉に、涙いたしました。温かいお言葉、ありがとうございます!
さて、登場人物紹介ですが、自分は最初少女漫画が描きたくて通信講座とか体験してみたんですが、その当時交流していた方に「登場人物紹介を最初にもってくるのはNG」(作中のエピソードで説明すべきものだから)と教えていただきました。(漫画と小説は違いますが、ストーリーづくりは結構参考にしています)
なので私としては登場人物紹介は書かないようにしてきたのですが、確かに売っているものでも、長編の漫画やラノベでは途中の巻の最初に登場人物紹介がありますよね。しばらく読まずに読む場合、登場人物が多いと忘れてしまう、というのもあるのかも…って何よりも、私の筆力がないから印象に残らないだけかもしれませんが;以前ご指摘いただきましたが「キャラづけがちゃんとしてなくて、キャラの見分けがつかず混乱する」という課題点もあるくらいですし…。

長くなりましたが、結論的には登場人物紹介をサイトの方にちょこっと置いてみようかと考えています(読み返しにくいかもしれませんが、小説中には書きたくないため)。
というのも登場人物紹介にプラスして、キャラ誕生にあたっての裏話とか、どうでもいい裏設定とかいっぱいありますので、これを機にそういうメモ書きも公開してしまおうと。公開までまだまだ時間はかかりますが、長編作品から随時UPしていく算段を立てますので(最初はネムリヒメ&カマクラから←キャラが被っているため)、興味のある方、必要な方はUPされましたら覗いてやってくださいませ。
キャラ語りって痛いよ!という方はすみません、スルーでお願いします;所詮、元・漫画&アニオタなので…。
もしかしたらご要望されているのとは違う形のものになってしまうかもしれませんが、そんな風に考えていますので、またいつでもお気軽にご意見くださいませ。

あと2ヶ月でまた引越し(しかもすっげえ遠いところ)だというのに、何かにとりつかれたように書いています…と言っても、さすがに長編をがんがん書き下ろすだけの時間はないので、ちまちまと;
また別のところにも挑戦したいなあと考え、これから短めの新作を書くつもりです。さて、どんなのにしようかなあ。明るいかシリアスかはわからないけれど、らぶえちな予定です。できればラブコメにしたいなあ。
提出作品がボツったらいずれブログか投稿サイトさんにUPしようと思いますが…てか(当たり前だけど)選外の作品ばかり読ませていて申し訳ありません。ネットという世界で妄想を垂れ流し発信させていただいています…。

あと相変わらずですが、こちらのサイトさん(直リンできずにごめんなさい)で毎度毎日ちびちびと更新中です…。「もしかしたら~」の元ネタになるので、設定が少々かぶっていますが。何より期日までに完結するかしら(涙)

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アンケートにご協力くださいました皆様、誠にありがとうございます!
いやはや、驚くほどに管理人の予想を裏切る面白い結果になりまして、嬉しいやら意外やらお聞きしてよかったなあと思うやら、で大変参考になります。
また結果&分析は途中経過のものを、ブログで後日(ある程度投票が落ち着いたら)公表しますね。今のところ作品リクエスト以外のご要望はありませんので、そちらのお返事も後日ということにさせていただきます、ご了承くださいませ。まだの方は引き続き、ご協力いただけましたら幸いです。
(お名前入りで熱い長文メッセージくださった、K様、T様、ありがとうございました!涙して受け取らせていただきましたので~。そのほかの匿名様より添えてくださった温かい応援メッセージにも、深く深く感謝申し上げます。ただの趣味サイトですが、更新、がんばります!)
お礼になっているかはわかりませんが、博愛~の続編SS読んでくださった皆様、拍手押してくださった皆様も、ありがとうございました!!

さて、こちらのサイトさんで書いているお話は相変わらず毎日ちびちびと更新中です。検索していただかなくてはいけないのが申し訳ないですが、お時間ありましたら覗いてやってくださいませ…。
ちなみにタイトルは「ワスレヤハスル。」です。賞に合わせて書いてはみたものの、うっかり他の人様の応募作を拝見してしまい、凹んで帰ってきました。やっぱり欲はかかないで、ただ書きたいもの、として最後まで書ききろうと思います;
アンケート結果からも、自サイトではラノベ調の明るいものの方が多くの方に好まれていることが判明しましたが、こちらのお話は非常にじめじめとしたシリアス調です…ははは。
そのうえこれからもそういうの書くこともありそうですが。(あ、もちろん今までのラノベ風の作品の続編も書きます!)

…興味持っていただけましたら、そっち系の作風もお付き合いくださいませ。

あと現在、Lollipop!の続きの下書き中です。来週頭のUPを目指してます!そのほかの下書きはまだ何も手についていませんので、お待ちの方には申し訳ありませんが今しばらくお待ちくださいませ…。

というか、やべっ;今更ですが、その毎日連載してる方の主役二人の名前が、心矢と水葵――って、「Lollipop!」の2人とモロかぶりやん!!!と。(やっちまったなあオイ)
い、言い訳をするならば、毎日連載の方が先にプロット&原案があり、ロリポが後出しで過去のキャラで気に入っている名前をつい、もじってつけてしまった、というわけでっ(滝汗)あとこのお話を元に「もしかしたら~」を書いたので、そちらとも設定が似ています;

…こんなダメ作者でよろしければ、見捨てないでやってくださいませ。

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 ――というわけで、双子の龍と燕は元気のない香具弥を慰めるため、香具弥はもしかしたらもうすぐ双子にも会えなくなるからという気持ちから、三人が夏の終わりにやって来たのは隣県のアミューズメントパーク。
 世界一、二の最速を誇るという絶叫マシンのある遊園地から水族館、動物園までが揃った施設だ。

「では、早速参りますか」
「乗り物系は龍と俺と、交互に乗りましょうね」
 双子の軽快な会話のリズムは大したものである。お陰で待ち時間も退屈することがない。
 二人は将来、さぞ有能なホストになるであろうと思う香具弥であった。

 端から見れば逆ハーレム、別の立場から見れば、それはそれは仲のよさそうな恋人同士にも見える三人。
 その光景を離れた場所から見ていた火衣は、手にしたスチール缶をぐしゃりと握り潰した。
 双子なりに落ち込んでいた香具弥を思いやっていることは分かるし、自分は照れて到底そんな風には誘えない。しかし二人がかりで、奴等がいつ変な気になるか分からない。
 そう思い、そんな想像ばかりをしてしまう自分に、俺って欲求不満なのかなと彼がふと空しく思うと……、

ぐわっしゃん!ばりばり!!と背後で先程のスチール缶よりももっと無惨な音がした。火衣が驚いて振り向くとそこには、
「何してんの? お前さん」
と煙草を咥えながら、素知らぬ顔で飄々と尋ねてくる竹流が立っていた。

 それはこっちの台詞だ!と火衣は叫ぼうとしたが、竹流の足下で粉々になっているスチール缶を見て思わず言葉を失った。
「――結局来てんじゃねえか」
 そしてぼそりと呟くと、
「火衣坊が暴走しないか不安でねえ」
と、竹流にまた頭を撫でられる。
「俺の所為かよっ!」
 欲求不満はどっちだ!と続けて叫ぼうとした火衣だが、香具弥たちに気付かれないため渋々黙った。

「でもさあ、こんなトコに野郎一人でいるのも二人でいるのも、気持ち悪いよなあ」
 火衣の怒りも無視して呑気な事を言う竹流だったが、そんな二人の目の前に、
「では私が女装でもしましょうかっ!?」
と突然銀髪の美青年が飛び出して来たので、思わず二人はのけぞった。

「……空から見張りとか出来ねえのかよ」
 まさか恒峨が火衣の前に姿を現すとは思わず、竹流は突然現れた青年の首に腕を回して耳元で文句を言うが、
「貴方が求婚者から姫を守ることを怠ったからでしょうがっ」
恒峨も負けずに小声で怒ると竹流を睨む。竹流はひとつ舌打ちすると、その手を放した。
 何やら常人離れした風貌の美青年を火衣は訝し気に見るが、最近の香具弥の元気のなさはもしかしたらこいつが原因か……?とふと勘が働き、一体誰だと竹流と恒峨を交互に睨む。

「第一、女役っててめえそのケがあんのか?」
 元々仲の良くない二人。竹流は益々不審そうに恒峨を見るが、
「姫を放っておく不甲斐ない貴方に代わって、捨て身でお守りするんですっ!」
彼は再び嫌味を添えて言い返す。
 事情はよく分からないが不毛な応酬には付き合っていられない、そう考えた火衣はとりあえず香具弥たちを追おうとした。

 ――すると、

「男三人で遊園地にいても、見苦しくない服装があるぞ」

更に第三者の声が降って来た。
「! てめ……っ」
 火衣が振り仰いだそこには、大人びた長身の少年――石田御行が立っていた。
 こいつも来たのかよ……と体を震わす火衣、求婚者の顔は分かっているので特に驚くこともない恒峨、そして、
「そう言えば、ここはイシダコンツェルンの経営だったっけか……」
と苦々しそうに新しい煙草に火を点ける竹流。
 御行の方もいつぞやの竹流との一触即発を思い出していたが、みっともないのは自分だけではなかったな、と呆れたような安心したような眼で、一人の少女に狂わされている男共を見やった。

「――というわけで尾行に最適な格好だろう」
 御行の親切?な計らいにより、尾行三人組はそのパークのアルバイト用の作業服に身を包む事となった。
「てめえはいいのかよ……」
 親切なのか馬鹿にされているのか、分からなくなってきた火衣が御行を睨むと、
「俺は管理室でパーク内の全てをカメラで監視する事が出来るからな」
彼は何とも勝ち誇ったように微笑む。
 竹流は竹流であの時の仕返しなのか、してやられたなと思ったが香具弥に気付かれないためにも、このまま乗せられてやることにした。


 ・・・・・・・・・・


「ところで、アイツは何なんだよ……」

 それからアルバイトらしく見えるよう振る舞おうと真面目に掃除をする火衣は、香具弥たちに鋭い視線を向ける恒峨を横目で見ながら、アルバイトにはどうしても見えない態度で煙草をふかしている竹流に小声で尋ねた。
「んー? ……あんまり関わり合いになりたくねえ奴だな」
「答えになってねーよ……」
「だからさ、香具弥があいつと今後関わりを持つようだったら、いずれお前さんに話すだろうよ、ってコト」
 香具弥にとって火衣は大切な友達だ。恒峨と共に月に行くことになれば、さよならくらいは言うだろう。竹流はそう思っていた。

「――あんたには?」
 竹流が顔を上げると、火衣が真っ直ぐに彼を見据えていた。

 ―― 一瞬、答えが出なかった。
 さよならすら言ってもらえないことだって、考えられなくはない。自分に本心を剥き出しにしない、あの子なら……。

 火衣の質問がまた核心に触れてしまい、二人が黙った時――、

「あああ~! あの無礼者めが~」
その諸悪の根源である恒峨が悲痛な声を上げたので、火衣と竹流は香具弥たちの方を振り向いた。
 するとなんと双子が急に香具弥の手を両方から引き、三人とは逆方向に走り出したではないか。
「あいっ、つら……!」
 火衣が呻いた時にはもう遅く、三人の姿は見る間に人込みに消えていった。

「ど、どうしたの?」
 突然の行動に香具弥は驚いて双子を見た。
「いや、ちょっと……」
「次のに早く並びたくて」
 香具弥の頭上で、龍と燕は顔を見合わせて笑った。

「気付かれたか……」
 悔しそうに呟く火衣。
「香具弥は気付いてねえみたいだけどな」
 気付いたなら、彼女はまず自分たちの方に来るだろう。双子に対して後輩以上の感情がなければ。
 そう思った竹流は、更に呑気に煙草をふかしてのんびりと言う。
「盛りのついた中学生……今度こそ『貞操の危機』かなあ」

「「呑気な事言って 

 んじゃねえよ!」
 ないでください!」

 火衣と恒峨は同時にさう叫ぶと、何のために来ているのかよく分からない竹流を二人で踏み潰し、慌てて香具弥と双子を追い始めた。


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 三年前の今の時間より少し前に自分が到着して、ここで働いていた早海の前に現れたのだ。そう思うと忙しい時間に来てしまったんだな、と今更ながら向こう見ずだった自分を反省する。
 部屋で食事が取れるほどの予算はない。なので他の客と一緒の空間での食事だが、思ったより隣の席との距離があり、ほとんどの料理が先に並べられていたので話もゆっくりできそうだった。それに三年前はそれこそ急な宿泊で、食事は外で簡単に済ませた。だから祇園はここでの食事も楽しみのひとつだった。
「もう気分はいいですか?」
 祇園は頷いた。
「飲みますか?」
 また頷いた。早海に促されるままビールを注がれる。もうすぐ結婚するかもしれないのに、こんな先輩面をしていていいものか分からないが祇園も彼にビールを注ぎ、「乾杯」とグラスを合わせた。

 先ほどの家族風呂の件といい、まるで婚前旅行だな、と祇園が思った瞬間、
「なんか新婚旅行みたいですね」
 と早海にさらりと言われ、思わず膳に頭を打ちつけそうになる。赤くなって彼を睨んだが、
「でも新婚旅行は海外とか、もっと遠くに行きましょうね」
早海はどこまでも勝手な皮算用を続ける。
「その前に式挙げないとですよね。少なくとも祇園さんのお父さんには喜んで欲しいですから。となるといつがいいのか、どれくらい範囲まで呼ぶのか……」
「ちょっと待って」
 祇園は両手で早海を制すると、彼のグラスが空であることに気が付き、もう一杯注いでやった。すると逆に祇園もビールを薦められ、勢いをつけるように飲み干すと注いでもらい、ほろ酔い気分で早海に突っかかる。
「き、気が早くない?」
「何で? いよいよ就職決まったし。一緒に住むんなら、けじめつけた方がいいだろ」
 うわ、敬語じゃないんだ! と心の中で突っ込みを入れた祇園。どうやら彼も本気モードらしい。眼が据わっている。
「で、でも早海が就職してすぐなんて、会社の人だって……」
「嫌なんだ」
 そのうえ、ふっとあの昔の暗い眼に戻るのだ。祇園はこの眼に弱い。
「ちがうー!」
 周りの迷惑にならない程度の声を上げて、祇園は慌てて否定する。こんなところで、あの三年前までよく心配していた恐い眼に戻られても困る。その眼でこちらを見られ、祇園は言葉に詰まった。

 早海も少し暑いのか、浴衣の胸元を肌蹴ている。袖も半袖のように捲り上げ筋肉のついた腕が見えている。童顔のくせに日焼けの赤味も手伝って妙に艶かしいぞ、と祇園は妙な気分になりながら料理をもそもそと口に運んだ。
「子供が先にできたわけじゃないんなら、色々言われたとしても、こっちの都合でいいと思うけど」
「ん……」
 早海の父親のことなど心配なことはたくさんあるが、そちらは時間がかかりそうだ。三十歳までに結婚できればいいと彼の実家の和解を優先すべきか、それとも祇園も子供が欲しいので先に結婚し、孫の一人でも生まれれば彼の父親も変わるか。
 早海の父親のことまで口に出せば、折角の思い出の場所なのにどんどん空気が悪くなりそうだ。祇園も自分の都合だけなら結婚が早いのは嬉しいので、早海の言葉に小さく頷いた。
「貯金もそれなりにしてきたから、なんとかなるよ。でも子供養うこと思うと、確かに俺が就職してもっと金稼いでからの方が、祇園も安心だよな」
 食事をがつがつと食べる早海に乱暴な口調で名前を呼び捨てにされたが、言っていることは祇園のこと、家族となる者のことをよく考えてくれていると分かる。祇園も海の幸に舌鼓を打ちながら何度も頷いた。
「いずれにせよ、一年以内に何らかしらは動きてえけどな。式場見に行くくらいは」
 ひえええええ、と祇園は身体が熱いのか凍るのかよく分からない感覚に陥った。照れ臭くてまだブライダル雑誌も手に取ったことがないという祇園なのに、早海はどんどん具体的に考えているらしい。
 こうしたことは男性の方が面倒臭がるようなことで、祇園の方も苦手であるため、早海が積極的になってくれることは助かる。受身でいてもいけないが、そういった理由から早海に話を進められても引いたり、拒絶したくなるようなことはなかった。自分ももう少し調べなきゃな、と反省する。雑誌を買うのは恥ずかしいが、インターネットでまずは研究しよう。結婚自体は楽しみなことなのだから。

 「わ、わかりました」と何故か祇園の方が敬語になって呟いた後、緊張をほぐすようにビールを飲み込むと慌てて早海に訴える。
「じゃあお金いるんだから、ここでいっぱい使ってたら駄目だよ」
「この後引越しも控えてるから、ちょっと早いけど今回が卒業旅行のつもりでいますけど、今日飲み食いするぐらいの余裕はありますよ」
「私、社会人なんだから、今回は私が――」
 瞬間、再び早海の眼の光が冷たくなる。しまった、と祇園の背筋も凍る。また余分なことを言ってしまったらしい。昔からこれで、何度早海を苛つかせているのだろうか。
 また反省するものの、収入については確かに今は自分の方が上なのだ。だからそう思ってしまうのだが、そう言われて嬉しい男性はあまり居ないだろう。
「それくれえの余裕はあるってんだろ」
 同じ言葉なのに急に口調が粗雑になった。ごめんなさいーと祇園は肩を竦める。それでも相手は学生なのに悪いな、と思ってしまうのは責任感の強さゆえか、先輩としての習性か。そんな祇園の気持ちが分かったように、早海は大きなため息をつくと言った。
「そりゃ祇園のそういうところは好きだけどさ、ここに来てもっかい、こんな思いするとはな」
 「ごめんなさい」と今度は祇園も謝った。「謝るなよ」と苦笑した早海の眼光が少し緩んだのでほっとして料理を摘む。
「周りは大人ばっかりなんだよな、とかつまらねえこと考えちまうし。ひとつの差って身長追い越しても、意外といつまでもあるもんだな。一年だけで世界が全然違うんだから。中学と高校の時も、高校と大学の時もそう感じてた。あの頃は顔すら見えなかったから余計にもどかしかったけど」
「でも今は一緒に居るんだし、早海ももう就職先決まってるんだし、あと半年もすれば一緒の立場だよ」
「っても一年の差があるから、給料だってそっちの方が高いんじゃねえ」
「そっちの初任給は知らないけど、最初から早海の方が高いかもしれないし、いずれにしても男の人なんだからすぐに抜かれるよ」


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2009.05.22 08:08 | 更新報告・制作情報 | トラックバック(-) | コメント(-) |
というわけで、アンケートの方、第3回を開始いたしました。第2回の方には4ヶ月半で444件(重複回答含)と勿体無いほどたくさんの方にご協力を賜りまして、誠にありがとうございました!!結果はあえて数値では出しませんが、今後の更新の参考にさせていただきたいと思います。

第3回は好きなお話やキャラをお答えいただくという、ようやくこの質問かという感じです。第1回、2回でも要望欄のところで好きなお話をお教えくださった皆様には、本当にありがたく思っております。
そうした過去のご回答からも、自分でもこのサイトで好んでいただいている作品は分かっているのですが、逆にそれら以外で気に入っていただけていたものがどれくらいあるのだろうか(もしかしたら看板作品以外は受け入れられていないかもしれないし)、ということから今回の質問になりました。

あと作者的にはどのキャラも愛着を持って創っているので、キャラクター中心のストーリーを書く者としてはそのあたりもお聞かせいただければ、と思っています。
お礼が「博愛チューリップ。」の続編という需要のないもので申し訳ないのですが、お礼SSはスルーしてもかまいませんので、よろしければアンケートだけでもお気軽にお答えくださいませ。(ちなみに今回のお礼はSSといいつつ、連載3回分くらいの長さになりました;)

またずっと前にご要望いただいた、サイト微改装(小説INDEXの改装)も行いました。
少しでも作品が探しやすくなっていましたら幸いです…。

それでは、以下はメッセへのお返事です!↓

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まずは携帯ユーザー様にお知らせです。
おばかな自分はfc2ブログの設定の仕方がよくわかっておらず、今まで携帯からブログ記事中の外部リンク部分をクリックするとおかしな表示がされていたと思います。
今更ですがその部分を改善しましたので、これからは携帯の方もブログ記事にあるリンク部分をクリックすれば、記事からリンクを貼ってあるサイトや小説、「碧落の砂時計」サイトTOPなどにジャンプすることができますのでご利用くださいませ。
(特に「青竹迷風」や「月姫異聞」など、サイトTOPに戻りにくくご不便をおかけし、すみませんでした。他の過去記事についても徐々に修正していきたいと思います)

作品への拍手、アンケートへの温かい応援のお言葉もいつも誠にありがとうございます!大変励まされております。

さてそんな中、こんなに時間ないないと言っていて、本当に切実にないんですが、やっぱり止められなかった…。
同級生幼馴染強化月間?つうか今まで書かなかったからかな。他のお話も必ず最後まで書きますが、急に思い立ちいきなり新連載を2本開始してしまいました。

1本目は幻創文庫にて「銀糸」がスタートしました。高校生の幼馴染もののR18、色々微妙なところもありますが、こちらはできるだけラブコメ要素も入るよう頑張りますので、よろしければ読んでやってくださいませ…。

そして2本目の新連載ですが、一時はこのブログで退会をお知らせした某投稿サイトさんで、という形になります。
退会について取りやめにしたのは、状況が少し変わり(一番のネックだった、携帯電話を手放さなきゃいけないという事態がなくなったので)、過去作品をこのまま置かせていただこうと決めた次第です。新作はほとんど書けませんが、今回みたいに機会があれば書く、という感じで。
過去作品の方読んでくださり、このような辺境サイトまで訪ねて来てくださった方、誠にありがとうございます!

またどうして今回連載を始めたかというと、まーたそちらで小説大賞があって、何より賞のひとつで提供されたお題が、夏舞台のお話ばかり書いている私のツボにきたため、です。
そもそも微妙な作風と文体だということはよーく自覚しているので、賞がどうこうよりも、興味のある方に読んでいただけたらと思います。
ただそのサイトさんは作品ページに直リンクができないので、もし「読みたい!」と仰ってくださる方がいましたら、携帯の方はこちらよりお手数ですがtakaoでご検索ください…。(広告等でサイトが重いのもご了承ください…)
PCの方の場合も上記のリンクから、ただし検索機能がPC版にはありませんので、「ジャンル別」の「恋愛」より更新順から探してやってください~)
探しにくくてすみませんが、こちらは6月末の完結を目指し毎日少しずつ更新していますが、完結後、それこそ舞台となる夏の終わり頃に、このブログか別の投稿サイトさんに再UP予定です。

内容の裏話ですが、6年前のサイト開設時に、「忘れやはする」というお話をUPしていましたが、文章が初期なのでめちゃくちゃだったり、その物語の設定(中学時代の初恋の人と5年後の再会)を「もしかしたら~」でも使ってしまったことから下げてしまいましたが、自分としては初めての現代舞台でシリアスで男性主人公で(しかもR指定なしなのに、やたらアツイ)という思い出深い作品だったので、今回リメイクしたいなと思ったわけです。

でもリメイク版も男性主人公の一人称でシリアス、R指定なし(PG12(ネムリヒメ本編よりゆるいくらい)の性表現はあるかも)という、明らかにうけなさそうなものなんですがね、相変わらず書いているほうは楽しいんですがね;毎日何か読みたいよーという奇特な方いらしたら、どうかお相手くださいませ。
じれじれな展開と心理描写いっぱい、は基本スペックで入っておりますので。
結局、気に入ったお題を見るとうずうずしていまうということが分かりました。企画や大賞とか、みんなで同じもので書くのも励みになるようです、自分は。

執筆するものがまた増えてしまい、更新作業、メールのお返事が遅れておりますこと、それらを待っていてくださる方がいらしたら本当に申し訳なく思います。

以下は、拍手メッセへのお返事になります↓

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各作品への温かい拍手(全話にくださる方とかもいて…)のほど、本当にありがとうございます!

さて色々と広げてすみませんが、どうしても今書きたかったので、現在せこせこと下書きしているのは、幻創文庫さんに投稿する女性向けR18の新連載だったりします。ロリポップと交互に連載しようかなと思い、来週UP予定です~。
お世話になっているK様(すごい素敵なR18とかケータイ小説書かれる方なのにな、自分なんかでいいのかな;)よりリクいただいた幼馴染ものですが…、高校生が主人公なので、幻影金魚とめっさ被ってます。ごめんなさい&書きたいので書かせてください。
金魚はR15という条件と官能小説と違ったギリギリエロスの表現ということであえて性表現をぼかし、ファンタジックな描写となるよう力を入れましたが、今回はR18ということで官能小説ちっくに、を目的としたいのでまあそっちを強化する(?)ということで…。
倫理的にやばさげなのですが、ぼかしたあのエピソードもばっちり書くつもりです。それがどの部分かはここに書く勇気はないので、掲載される際にあらすじの注意書きをご確認ください…。苦手な方にはあらすじでバックされてしまうかもしれないけれど、自称ヘンタイとしては一度書いてみたかったので;
あと金魚との違いと言えば、主人公がもう少し元気な女の子になって、相手役がもっと喋ります(笑/そしてかなり根性悪かと)相変わらずの王道パターンですが、少しでもラブコメ風味を強化したいなあと、それも考えています。

そんな内容でもよろしければ、公開まであと少しお待ちくださいませ。

かんのうしょうせつはむずかしいです(涙)
ちょいとえろい系が一番楽しいし書きやすい、のかな。一番中途半端なのですが。
R指定なしでストーリーでひきつけるものも書けないし…とほほ、まったくもって力不足です。

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「ねえ、天野先輩~、夏の終わりの思い出に」
「どっか行きましょうよー。俺たち夏休みのバイト代ありますし」
 双子の中学生、龍と燕からの突然の提案に、香具弥はぽかんとして二人を見比べた。
 月からの使者だという恒峨の突然の出現により混乱に陥り、何故自分が月姫と呼ばれるのかを知った後は、竹流にとっての自分の存在について悩み始めてしまった彼女。
 詳しい内容までは分からなくとも香具弥をずっと見ていた彼らには、彼女の様子が今までになくおかしいことは一目瞭然であり、それを少しでも紛らわせようとしての提案であった。龍と燕の性格なら、それくらいしそうなことは香具弥にも分かる。

 そうは言っても男に興味のない彼女のこと、誘っても断られるだろうなと半分諦めていた双子であったが……、
「んー、いいかもねー」
意外な返事に、彼らの方が顔を見合わせて驚いてしまった。


「「とりあえず」」
 そして二人が頷き合って向かった先は――。


「――あ?」
「だから天野先輩を」
「一日お誘いしましたよって」
 その結果を火衣に報告にあがる龍と燕。

 火衣は眉間に皺を寄せて訝しげに二人を見上げた。
「あいつがいいって言ったんだろ?」
「言いましたけど、阿部先輩とは正々堂々と戦いたいですし、それに何というか……今回は、天野先輩に元気になっていただきたいからお誘いしただけのことで」
「付き合うとか変なことしたいとかって目的じゃないんですが(それも狙ってないわけじゃないけど)、今の天野先輩は、俺たちだからOKしたって訳でもないような……」
 燕の言葉に火衣は、ぴくりと眉を上げた。
 付き合うつもりもない男にあっさりと従う香具弥の態度に腹が立たないわけでもないが、その不可解な行動から、余程自分たちに言えない「何か」が彼女の中で起こっているのだろうと火衣にも察せられる。
 そしてここまで振り回されても、まだ彼女を気にせずにはいられない少年たち。それは月姫に魅せられた求婚者たちの宿命なのか……。


 一方、その頃天野屋では。
「ね、ねえ……」
 「タケちゃん」とあれから呼び辛くなり、レジに座る竹流にたどたどしく声を掛ける香具弥。
「明日、友達と遊びいってくるね」
「ふーん」
 竹流は店頭に置いてあった四流週刊誌を見るともなしに捲っていた。
「男と行くの?」
 香具弥の態度からそう悟ったか、彼は彼女の方を見ないまま尋ねた。
「うん……」
「――あっそ」
 その後は薄いページを捲る音だけが香具弥の耳に聞こえた。それだけだった。今までを思うと、とても呆気ない反応にそれをどこか残念に思う香具弥が存在した。
 「本当に月に行く事になったら、仲良くしてくれた彼らにもう会えなくなるから行くだけだよ」と言おうとしたが、心配もしてくれない竹流の様子と、それは暗に竹流との別れも意味する発言から、それすらもあっさり「あ、そう」と言われてしまいそうなのが恐くて、香具弥は口を噤んだ。


 そして双子が首尾よく香具弥と初デートと相成った当日……。

 先日の態度からどうせそんなことだろうとは思っていたが、香具弥に近付こうとする自分を子どもの頃から邪魔し続けて来た「あいつ」が、今回は相手が二人がかりだと言うのに邪魔に入らない、というのが火衣には気にいらなかった。
 香具弥を誰にも渡したくないならそうすればいいのに、香具弥と何があったかは知らないが、今回ばかりはそうしない竹流に火衣は腹が立っていた。

 だから彼は双子と香具弥の行き先と「香具弥、貞操の危機」と書いた紙切れを天野屋に放り込むと……彼もやはり気になるので、そのデート現場へと急行したのであった。


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治ったはずの風邪がまたぶりかえしまた熱を出し、もう一度峠を越えてようやく落ち着いてきました…今回は長かった…皆様もお気をつけくださいませ。
今年は諸事情でどこも行かないGWとなっております。と言ってもオフの関係が楽になるわけでも時間がとれるわけでもないんですが(涙)

更新滞ってしまいすみませんが、なんだかんだで次回更新は「ネムリヒメ。」の続きになります。今、急ピッチで作業を進めております。火曜日、遅くとも水曜日にはUPできるといいなあ…。(追記:5/5にUPしました!)
幻創さん用の原稿はその後に下書きになります。新連載のR18幼馴染ものかロリポップのどちらかで。(アンケートで幼馴染もの読みたいと仰ってくださった方、ありがとうございます!やる気ががぜんでました~)
サイト改装&博愛~の続編UPは更にその後になります。

旧作を折角書いたしということで、色々なランキングに参加させていただいているからか、ありがたくもご感想を時々いただけます。
読んでいただいたうえに、わざわざ感じたことを文字にしてくださることにとても感激しているのですが、もちろん時にはダメ出しもあります。寧ろランキング増えるとダメ出しの数も増えてくる、のかも。

一番多いのが、読者様もお気づきかと思いますが、結論的に「プロットの甘さ」をご指摘いただくものでして。登場人物のキャラ付けとか背景設定とか、エピソードとか、それを繋ぐストーリー構成…などなどについて。
投稿サイトを使う前は、本当に設定だけを決めてラストも決めずにプロットも立てずに書いていたのですが、公募に出さなくても「作品」として表に出す以上、もっと練るようにしたいなあと最近、改めて反省しております。
本当はこうして考えなしに更新を早くするのではなく、めったに更新しないけどじっくりと練る、というものの方がいいんでしょうが、つい妄想が溢れ出し止められず、ネットの手軽さに甘えてしまう…。でもほんとストーリーが薄っぺらいから何にもひっかからないのでしょうが…ううむ。

もちろんプロットを全く練っていないわけでもなく、どんなお話でも(続編でも)1作1作に、「このお話で伝えたいこと」や「テーマ」をしょぼくても必ず盛り込んではいるのですが。
それにしてもたとえダメ出しでも拙作を最後まで読んでくださったうえで、温かいお言葉もかけてくださりながらのものが多いので、自分はどーしよもない人間だけど、読者様には本当に恵まれているなあと幸せに思います。
皆様、いつもありがとうございます。何も結果もなくて申し訳ないのですが、ネット小説というものをとおして、少しでも向上する何かがあったり、お互いが楽しめる時間を共有できたら嬉しく思います。

とはいっても正直、アメとムチくらいが一番嬉しいのですが(汗)こ、これからも精進します~!

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