碧落の砂時計 2009年06月

碧落の砂時計

オリジナル恋愛小説の作品紹介+更新情報+お話置き場。

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月姫はあと5話ですね。次の連載が始められるよう、さくさくがんばりたいと思います!

現在は「ネムリヒメ。」下書き中。今週末~来週頭にUP予定です。(追記:6/28UPしました!)
15禁ですが、別に何もしてないんですが、18禁みたい??な回です、今回は。ただのえろえろでごめんなさい~。

某サイトで集中連載中のドシリアスR指定なしものは終盤が見えてきました。あと、3~4話。6月中に終われるかなー。
また再UPの際に詳しく書きますが、結局いやいや言ってた「浮気ネタ」を含むものです…。いやだからこそ、自分なりに納得できる結論にするつもり…です。
これにかなり力入れてて他の作品が全く書けずにごめんなさい。そのくせこの作品、なんか過去作品のアンケート結果からいくと、不評な予感がしてなりません。(「失われた~」と「赤い~」に近い作風なので)

常に書きたいもの=面白いと思っていただけるもの、だったらいいんですが…。でも書く手が止まらないんですよね。(そういう意味で一人でも気に入ってくださる方を探しに、ランキンとかで下手な鉄砲数打ちゃ宣伝してるんですが)
興味持っていただけるようでしたらら、また読んでやってください。

以下はメッセお返事です↓

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 家族だからって、全てを曝けて付き合っている訳ではないが、香具弥にとって竹流はこの世でたった一人の「家族」なのだ。
 だが、本当は「他人」だからか。それとも香具弥がまだ「子供」だからか。
 本当の「彼」を見せてくれないことは、香具弥としては「拒絶」されているような気がしたのだった。

 思わずその場を飛び出してしまった香具弥であったが県外の遊園地に来ているため、電車に乗って帰るしかない。行きと違い一人寂しく、とぼとぼ歩いて駅へと向かうと――、
「天野先輩っ! よかったー!」
「今日は俺たちが最後までエスコートするんですから。お家まで送っていきますよ」
「やめとけ、香具弥。こいつら飢えた送り狼だ」
「失礼な!」
「そーですよ。どっちがっ!」
すぐに後ろから龍と燕、そして火衣が香具弥を追いかけて来た。

「ごめんね……」
 折角自分を元気付けようと連れてきてくれたのに申し訳ないと、香具弥は頭を下げた。
「暗くなるのに女の子一人じゃ心配です」
「一緒に帰りましょう?」
「てめえらの方が危険だっつうの!」
 双子や火衣の変わらない明るい優しさに、香具弥が申し訳ない気持ちでいると……、騒いでいる四人の横に突然黒い高級車が横付けされた。

「乗っていくといい」
 窓を開き顔を見せたのは、
「「「お坊ちゃま……」」」
先ほどまで遊んでいた遊園地を経営する会社の御曹司。少年三人が、厭そうな声を揃えて助手席の御行に向けたのは言うまでもない。
 しかし接続のよい電車もなく結局その方が楽だということになり、香具弥だけでなく、双子も火衣も大人しく御行の車に乗って家に帰ることにした。

 帰りの車中、香具弥を笑わそうと双子のトークが繰り広げられる(主に火衣をいじって)。怒る火衣に、何も話さない御行――それでも皆の思いやりは香具弥に十分伝わってきた。
 しかし心はやはり、先程の拒絶されたような寂しさに戻り、少女は不意に口を開いた。
「私、どっか遠くに行っちゃうかも知れない……」
「「「「え!?」」」」
 四人の少年全員が驚いて香具弥を見た。

「まさか……、転校……?」
「それとも自殺するとか言うんじゃないでしょうね~」
「そんなことする前に、俺達に相談してくださいよ~」
 火衣と双子が口々に心配して言うが、それまで黙っていた御行がぽつりと言った。
「あの親父のところを出るつもりか?」
 騒いでいた三人は、「そうなのか!?」という表情で再び香具弥を見る。

「――まだ分からないけれど……」
 そうと言えば、そうなのだろう。香具弥は少しの間の後に頷いた。
 竹流の傍にいていいのか自信がなくなってしまわなければ、そんな考えにならなかったかもしれない。
 自分が本当に月姫その人だと言うのなら、自分の在るべき場所に還るべきなのかも知れない。この地球が、天野屋が、竹流の傍が――「仮の宿り」だったというのなら……。
 今の香具弥はそう考えていた。

「まさか、さっきの変わった格好した人に着いて行くんですか?」
 燕が放心しながらも鋭いことを言い、その場の空気がまた凍る。
「なんか怪しくねえか? あいつ……」
 今日一日一緒に行動した割には、敵意を顕にして火衣は言った。そいつのせいで香具弥が遠くに行ってしまうなら、尚更である。
「うん。でも……」
 香具弥はそこで少し哀しげに微笑むと、こう言った。
「どこから来たかも分かんないような私と、仲良くしてくれてありがとう…でもタケちゃんのこととか関係無くって、自分がどこから来たかとか、もっと知りたいから……」

 それは、彼女の本心なのか――。
 香具弥と竹流が親子でも親戚でもないことを知っている四人に、彼女を止めることなど出来なかった。
 「また会いに来るよ」と、そう出来るかは分からなかったが、香具弥はどうにか笑顔で約束した。


 その後の車中は皆、無言だった。暗黙の了解で香具弥を最初に下ろした後、火衣が男だけとなった車内で悔しそうに言った。
「まだ、あのクソ親父の所にいてくれた方が、勝算があるじゃねえか……」
 それを黙って聞いていた御行は、竹流へ投げかけた質問――「香具弥の最後の選択肢に入る気はないのか?」の答えを思い出していた。
 “俺が、何故?”と、彼は冷たい瞳で答えた。それは少女を拒絶しているからか、それとも……。
「自信がないのは、どっちだ……」
 「答え」などもう出ているのに、二人共大きな思い違いをしている。そう思った御行は馬鹿馬鹿しくて大きな溜め息をついた。


 ・・・・・・・・・・


 香具弥が家に戻っても、誰もいなかった。

 暗い家の中に、一人ぼっち。今までは一人でも恐くなかった。――あの日、竹薮に一人で立っていた時すら、少女は恐くはなかった。
 それは絶対に竹流が来てくれるという確信があったから。

 ――何でこんなことに、なっちゃったのかなあ……。
 私じゃ駄目なのかなあ……家族として。そんな名称じゃなかったとしても、傍にいられる存在として、私じゃ……。

 そんなことを考えていると、胸がぎゅっと締め付けられるように苦しくなり、香具弥は久し振りに、涙を落とした。
 もう二度と彼がここへ帰ってこないような錯覚すらして、不安のままに少女はふらふらと家を出てしまい、その足は恒峨がいるであろうあの公園へと自然に向かっていた。

 空には不気味なほど大きな丸い月が、昇ろうとしていた。


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 そこは祇園も悔しいとは思っていなかった。彼とは将来的に財布を共にするだろうし、自分を必要としてくれる会社があるだけで嬉しいと、欲のない彼女は思っていた。そのうえ結婚して子供を産んでも働かせてくれるのならば、後は早海が元気な限りは安月給でも賃金をもらえるだけで嬉しい。これまでのアルバイト生活と、義一との暮らしを思えば、憧れの安定した生活がようやく手に入るのだ。
 そう思うと祇園の結婚願望は、ただの孤独感からだけではないかもしれなかった。そういった温かで安心できる家庭と生活を、中学生の頃からずっと求め続けてきた。だから早海の多少の強引さも嫌だとは思わず、自分も早く結婚して生活の基盤を確かにしたいと思ってしまうのだろう。そして慎ましやかでも、家族が揃った生活を夢見るのは早海もまた一緒のようだった。

「まあな」
 祇園の言葉に早海も納得したらしい。会社が違うのだから彼が出世すれば、先輩後輩もなくなる。ただし二人の性格と年の差が変わらない以上、これからもこんな関係は続いていきそうだが。時に彼を甘えさせ、時に祇園が守られて。
「でも祇園が俺の知らない世界で頑張ってて、どんどん綺麗になってくから、ちょっと気に入らなかったし、だから旅行もどうしても行きたかった。はじまりの場所に戻って、またああやって俺のところに来て欲しかったし、ここに来れば俺のことばっか考えてくれるだろうから」
 ぶすりとした顔で赤裸々に語るのは早海も少しは酔っているからだろうか。祇園は照れてしまったが、嬉しかったので素直に答えた。
「心配しないで。大丈夫だから。旅行、行けて嬉しかったし、別に仕事始めたからって気持ちが変わるわけじゃないし、わ、私だって最近中々会えなくて不安だったんだから」
 実際、早海の方も卒業研究等で忙しく、会えない日が続いていたのだ。
「だからあの日に戻るも何も、もうずっと傍に居るつもりだよ」
 三年前の今夜、始まった関係。あの時のように素直になれたら。少し酔いの効果はあるが、祇園ははにかんでそう答えた。「分かった」と早海が胡坐をかき直しながらそう頷いてくれたので、祇園は安心して追加の冷酒を頼むのであった。

 ・・・・・・・・・・

 酔うのもほどほどに、と早海に言われ、祇園もお金もかかるしな、と満腹になったところで席を立った。
 少しだけ外を散歩する。まだ忙しそうだが旅館の裏手をこっそり覗き、二人で密やかに笑い合う。そこにはもう祇園の幻影はなかった。
 高校生だった早海が祇園に会いに行こうと決めたのは、夕暮れの中で彼女の幻を見たのがきっかけだったと聞いた。もうそんなまやかしに助けられなくてもいいのだ。
 現実を生きていこう。手を伸ばせばそこに居る。そこにある手が、互いを守るから――。祇園は早海としっかりと手を繋いで、海岸沿いの道を歩いた。

 部屋に戻ると室内灯がやけに眩しく感じられ、満月に近いからと明かりを消した。眼が慣れれば相手の顔は十分に見える。
「三年前は、浴衣じゃなかったもんな」
 藍色の闇の中、伸ばした髪をアップにしていた祇園は、白い首筋を唇でなぞられる。思わず小さな声を上げてしまう。
 「色っぽい」と二十二歳の青年に耳元で囁かれれば、いくら付き合いが長くとも子宮から疼いてくる。その手が下りてくると浴衣の帯を解かれ、月明かりの中に白い肌をするりと晒された。
 先ほども抱かれたばかりなのに、拒むつもりは全くない。
 ――来て。
 浴衣を肌蹴させた早海に布団の上に押し倒され、跨られた。三年前とはまた違った状況で、気持ちで、その頃よりも深まった絆で、あの時よりも熱い夜を過ごそう。
 先ほどはできなかった行為まで。乱れた浴衣の上で。互いのあらぬ場所を、大事な部分を一緒に舐め合って。彼は己のそれを祇園に向かって爆発させるのだが、布団が汚れては困ると祇園は必死にそれを飲み込んだ。美味しいとまでは言えないものの、この種を早く腹の中に欲しいなと祇園の胸は熱く燃えていた。
 
 三年前よりも妖艶に絡み合う、若い男女。月の光に照らされて、夜も更けるまで激しく交じり合った。


 次の日の電車の中で、早海と祇園が揃って熟睡していたのは言うまでもない。席がなかったため、二人で並んで座ると寄りかかって、いつの間にかこくりこくりと眠っていた。
 互いの肩に安堵して。互いに凭れ合って。
 トンネルの向こうの二人の未来へと、各駅停車の電車はこととんこととんと、何処までも走っていく――。


   ~END~


>>ご協力いただいたアンケートの投票結果により、こちらの2人の後日談をお送りしました。まだ四ヶ月しか経っていないのに、久しぶりだなあと書いていて楽しかったです。
 いただいたシチュエーションリクエストの全て、「早海×祇園=69(以下略)」「きっと早海のド変態がパワーアップしてそう」「祇園の卒業前夜」「付き合ってから○年目記念日(たぶんあの旅館に早海に会いたくて祇園が追いかけた日からと想像します)」「ノリでブライダルフェアにデートに行く」「早海が嫉妬をやく設定」を生かせるよう、こういった内容にいたしました。
 あれから2年半後と少し時間が経った話になりましたが、連載が終わってまだ4ヶ月だからか少しだけ成長した?2人が書けて新鮮な感じがしました。
 リクくださった方々のお好みに合うかは分かりませんが、いつも応援くださる方のお礼になればと思います。もちろんのこと、リクいただいた他のお話の続編SSもいつか必ず書かせていただきますね。今回は書く時間がなくてすみませんでした。

 それではお読みいただき、ありがとうございました!(面白かったよーということでしたら、拍手のほうぽちりとお願いしますっ↓)

 追記:余談ですがこの夜、はやみは一体何度……という;(書き終わってから気付いた;)


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2009.06.22 08:07 | 更新報告・制作情報 | トラックバック(-) | コメント(-) |
最初に、アンケートでの続編リクエストへのお返事です。ご回答くださる皆様、お礼SSの拍手押してくださる皆様、誠にありがとうございます!!

◆「もしかしたらの神様。」の光がメインのお話を読んでみたいです。
→ありがとうございます~!!というか半年以上先にはなりますが、需要なくても思い切り連載予定なんです!
彼は元々別のプロットの主人公で、10年以上暖めているものがありまして…いつか書きたいと思っているのです。すごく先になってしまいますが、いつかお眼にかかることがありましたら幸いです。ちなみに相手役は同い年で幼馴染の従妹、どシリアスなお話です。彼の性格はあのまんまですが、女の子の方がかなり悩んじゃってる感じで。
(つりのお話の方にもコールありがとうございました!お気づきかもしれませんが、「もしかしたら~」はあのお話をある意味リメイクしたものです。なので、早海と祇園のCPがあちらのCPに雰囲気似ているんです…。応援メッセージも感謝いたします!)

◆「博愛チューリップ。」の続編希望!
→もしかしたら、以前にも送ってくださった方でしょうか??(違っていたらごめんなさい)
今のところの予定では、「博愛~」の続編連載は、「もしかしたらの神様。」の続編連載の後を考えていますので、連載開始秋くらいになってしまうかもしれません。色々な作品に続編リクをいただく中、そのような順番になってしまって申し訳ありませんが、よろしければ待ってやっていただけましたら幸いです…。
自分でも気に入っている作品ですので、そう思っていただけて本当に本当に嬉しいです。ありがとうございます!

ロリポップ、掲載申請出しました~!来週の頭にUPしていただけることを祈って…!
次はネムリヒメの下書きです。待っていてくださる方々、ごめんなさい。
某所での毎日連載は後半に入りましたが、あと10日で間に合うのかなあ。ちなみに見事にランク外ですがvあの内容じゃ、ねえ…自分でも納得。でも書きたいから書ききるのだあ。

「もしかしたらの神様。」番外編、月姫があと6話なので2ヵ月以内にはスタートできる…でしょうか。
18禁シーンも書きたくて困ってます。でもネムリヒメの続編みたいに完全18禁にもするつもりなくて、どうしようかなあ。
まあこちらも主役2人のらぶいちゃぶりをまったり明るく書こうという内容なのですが…期待はずれでしたらごめんなさい!本編並みの伏線はちょっとむずかしくて…(だめ作者)

これ以上、睡眠を削ると多分色々やばいので今が精一杯なのですが、こんな感じでじびじびと書いています。弱っている記事への拍手も感謝申し上げます…。

1ヵ月後にまた引越しをします。もっと時間なくなるけど、大丈夫かなあ(涙)諸々の事情で、流浪の民ってます。家を出てから3年に一度は引っ越してるなあ。実家自体も昔から引越ししています。
しかも某地方の田舎ばかり(しかもそんな離れてない)を渡り歩いている;自分は実話や実体験の感情移入ゼロではお話が書けない人なので(でもすごいなあと思うネット作者さんで、結構入れないって人が多くてびっくりだ…すげー)、だから田舎の風景がよく出てきたりするわけです。
しかも海よりも山と川寄りの(笑)これからもそういう作品を書くんだろうなー。

密かに山の中の農家のお話を書いてみたいです。無愛想農家青年(かっこよさげな)のところに、お手伝いにやってきた若い女性、お隣さんとも離れている田舎の古いおうちで、昼間は農作業で汗を流し夜は夜で別の汗を(逝けやゴルァ)…というプロットを中学生時代に立てた私は何かが終わっているんだろうと思います;
公民館ネタもその流浪生活の中から生まれました。なので自分の作品の舞台は、特定の県や市町村よりもいくつかの場所をミックスしたものになっていることが多いです。リアルから遠ざかるかもしれないけれど、逆に普遍性が出せればなあとも思い…どっちがいいかはわかりませんが。
ただ、東京大阪が舞台になることがないことは確かです(泣/そういうのが好きな方、ごめんなさい…)

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 誰か一人と、本当に分かり合いたくてその人を大切にしたいのなら、自分の全てを曝すことも大切だと龍と燕に言われ、香具弥は心を決めて動く密室・観覧車から双子と連れ立って降りた。
「姫~っ!」
「てめえら、何か変なコトしてねえだろーな!」
 しかし降りた途端、この遊園地のバイト服に身を包んだ恒峨と火衣が、香具弥と双子の元に駆け寄ってきた。
 一日中走り回って心配と疲労が極限に達した二人は、もう恥も外聞もない。恒峨は香具弥の膝元で泣き、火衣は右手と左手で器用に(しかも彼より背の高い)龍と燕の胸倉を掴んで睨みつけている。


 ――その頃、双子がデートの最後に観覧車を選んでいることをカメラで把握済みの御行は、管理室から観覧車の方へと向かって歩いていた。
 己の会社が経営する遊園地にいるのは、そう不自然でないだろうと思ったからと、あの銀髪の美青年の存在が彼もまた気になったからであった。
 それと同時に、竹流も煙草を口に咥えてのんびりと御行の後ろから部屋を出てきた。しかし彼は、観覧車の方にまでは来なかったようであるが、御行もそこまでは気にしなかった。


 ・・・・・・・・・・


「「「で、何で『姫』なの?」」」

 そこでふと我に帰った火衣と双子の三人は、銀髪の美青年と香具弥を見比べて尋ねた。
「え……? と……」
 香具弥もまずい、と思うがどうしたらいいか分からない。
「それはですね」
 勝手に話し始めようとする恒峨を、彼女は「わーっ!」と叫んで慌てて止めながら、
「それよりも火衣と恒峨さんが、何で此処に一緒にいるのよ? しかも、そんな格好して!」
逆にそう突っ込みを入れると、今度は火衣と恒峨が、ぐ……っと絶句する番になる。


 更に同刻のことだった。
「いよいよお店も経営不振? こんなところで働くなんて。香具弥ちゃんも可哀想にー」
 観覧車の近くの――しかしそちらからは見える位置ではない喫煙所で、バイト服のまま煙草をふかす竹流に一人の女性が近づいて声をかけた。

「……うるせえよ。てか、何で玉枝がこんな可愛らしい場所にいんだよ」
「あら。ここの経営者はどなたでしたっけ?」
 このアミューズメントパークの経営者は、イシダコンツェルン=石田御行の家の会社であるが……。
「まさか、お前……」
「そう、それ♪」
 茶色の長い髪、露出度の高い服、三十路目前とは思えない玉の肌――竹流の友人である女性・玉枝は、彼の胸ポケットから煙草を一本拝借すると、差し出して火まで点けてもらい、美味しそうに吸い出した。

 彼女は一見水商売風の雰囲気だが、実は竹流と昔から付き合いのある美容師で、天野屋の商品の一部は彼女を伝(つて)とした裏ルートで取引しているのである。
 御行は以前、香具弥のためにと称して、天野屋を自分の会社の傘下に入れようと竹流の取引している店や個人を買収しようとした事があったが(ACT20参照)――玉枝の美容院も話を持ちかけられた一つであった。

「その話はなくなったんだけどさ、その時にもらったチケット。折角だから使っとこうと思って」
「使うなよ!」
 玉枝は買収話の折に、挨拶代わりにもらったというイシダコンツェルン発行のペア一日券をネイルアートを施した爪の指先に挟んで、誇らしげに竹流に見せた。
「第一、一人でこんなトコに来たのかよ」
「違うのよー」
 しかしそれまでの笑顔は一転。玉枝は今度はおいおいと泣き真似をして竹流の胸に縋り付いてくる。

「お客さんと一緒に来たんだけどね、やっぱり家族に申し訳ないって途中で帰っちゃったの……」
「だーかーらー、妻子持ちと付き合うのはやめろっつっただろーが」
 阿呆か、と竹流は呆れた表情で煙草の灰を落とした。しかし玉枝はすぐに泣き止むと、にやりと笑い、
「とゆうわけでさあ、今日はもうバイトやめて私に付き合ってよ~」
と竹流の腕に自分の腕を絡めてきた。

「ヤダ、ね」
 竹流は思い切り嫌そうに言うが、彼女には一応世話にはなっている手前、邪険にもしにくい。
「えー、ケチー」
という割には昔馴染のよしみで腕を離さない玉枝と、それを振り払うべく押し問答をしながら竹流が歩き出すと……、

「あ……」

そこへ恒峨の事を説明できない香具弥、ここに来た理由を話せない火衣と恒峨、香具弥を送っていこうとする双子、の集団が丁度歩いてきて。なおかつ、香具弥の様子を見に来た御行も、その現場に居合わせて――。

 その時の香具弥の目は、香具弥が顔だけ知っているが、その関係については詳しく教えてもらっていない顔見知りの美女と腕を組み、目が点になっている竹流にだけ、注がれていた。

 瞬間、少女の思考からは恒峨についての言い訳も、連れてきてくれた龍と燕のことも、心配してくれたのであろう火衣のことも、何故かここに来ている御行のことも、全てが遠ざかっていった。

 本当に分かり合いたいと、「彼」と全てを話そうと決めたのに――。

 ――なによ、何よ、なによ……!

 竹流の隣にいる、彼が香具弥に絶対引き合わそうとしない、見覚えだけはあるあの美しい女性。引き合わせないのはきっと、彼女が竹流の「昔の姿」を知っているから。
 そして竹流は「それ」を絶対に、香具弥に見せようとしないから。
 そして彼女とは、腕を触れ合う姿からしても――「そういう関係」になったことがあるだろうから。

「知りたいのに……」
 その場の全員の時が止まり、絶句している中、香具弥の低い声が空間を震わせた。

「私はタケちゃんの事、何にも知らないのに……っ! 何にも、教えてもらえない。だから一緒にいたって、すっごく遠い! だったら、何のために一緒にいるの!? 何でも隠して、全て隠されて――それで本当に分かり合えるわけないじゃない!」

 いつも、落ち着いてぼーっとしていた香具弥の感情の爆発は、長年のつきあいの火衣ですら――いや、竹流自身も見たことがなくただ呆然としていたので、香具弥のリュックが宙を切ったのにも彼は気付かず、それは古典的に竹流の顔面へと命中した。
 そこで我に返るものの、最早引っ込みがつかなくなってしまった香具弥は、「ごめん!」と皆に謝るとその場を駆け出した。

 突然の出来事にしばらく時が止まったように一同身動きがとれなかったが、はっと気が付いた四人の少年たちは誰からともなく走り出した。恒峨もいつの間にか消えており――後には、
「あたし……、何かした?」
バツの悪そうな顔をした玉枝と、非常に不機嫌そうな顔の――それは誰に向けられた怒りなのか――竹流が残ったのであった。


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睡眠不足は万病のもとだとわかっているのですが;
今度は目をやられました~!!(涙…すら、かゆいっ!)パソコンと格闘するネットモノカキなんざ、目が命なのに…と言っても、多分数日のことだしお医者さんに行ってお薬もらったので続行はしてますが、やっぱ夜更かしはいかんよね、いかんよね…。
書きたい気持ちが止まらないのですが。というかどこぞで毎日更新なんかしてるから負担がかかっているのでしょうか、というかあと半月で完結できるのか、という!

皆様は色々とお気をつけください…。というわけで、ロリポップの下書きを現在ゆっくりですが進めているところです。

さて、アンケートに引き続きお答えくださる皆様、ありがとうございます!
前回集計時はご回答数175件でしたが、現時点で240件を超える回答をいただき、微妙にまた結果が変わってきました。
もしかしたら~とネムリヒメの票が近づいていたり、チューリップがロリポップを追い越したり、と。キャラ投票もここにきてカマクラの玄次が強かったりと面白いです。
あと早海へのらぶこーるが意外と多いのにびっくりです。嬉しいので続編書かなきゃだ~!本当に楽しいし参考になります。ありがとうございます!

以下はいただいた続編関係のご要望?へのお返事です。

◆百葉ちゃんのその後も気になります…
→早海へのコールも嬉しかったですが、この一言もすごく嬉しかったです!密かに続きを書きたかったりする2人なので…。次回アンケートお礼は金魚と失われた~の甘甘続編SSにでもしようかなあと考えてますv
こちらの作品も気に入ってくださって、本当にありがとうございました!!

更に続きまして、以下は拍手メッセへのお礼です。くださった方、ご確認くださいませ↓

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カマクラ続編、久々にUPしました~。恥ずかしいとか思ったら負けですかね;(苦笑)
さてR18作品は、最新更新分でも辿り着くまでに手間がかかるサイト構成となっております。これは当サイトが15禁サイトである以上、R18作品が簡単に目に触れないための措置ですので、大変申し訳ありませんが何卒ご理解いただきますよう、よろしくお願い申し上げます。(個人のPCや携帯でしたらどこのページでもブクマOKですのでv)

最近、何故か「もしかしたらの神様。」によく(当サイト比)ご感想を頂戴しているような気がし、大変ありがたく思っております(涙)
最新のアンケート結果では金魚をずっと上回り、ネムリヒメに近い投票数だし、キャラ投票も早海が源二に迫る勢いだし…あと主人公の祇園嬢も気に入っていただけた模様で、ああいうキャラもありなんだーと作者としては嬉しく思います。
予定している続編は、本編の言霊のこととかあんまり関係なく、現在連載中のネムリヒメの続編みたいなほのぼのまったりものになってしまうのですが…期待はずれにならなければいいのですが…。よろしいですかね;(どきどき)とりあえず、月姫を完結させねば~!

アンケ結果からも、自分の作品ではキャラがバタバタ動く明るいラブコメものを好んでいただけている傾向にあるのがわかっているのですが、やっぱり書きたいものが優先され、前から言ってる密かに毎日連載しているブツなんて、ものっすごい痛々しいシリアスもので(ハッピーエンド目指してますが)、しかも10~20代の恋愛だし、需要と離れてしまっているなあと今からしょぼくれております。
でも現在、前半が終わって約4万字(博愛チューリップくらいの長さ)、でもまだまだ書きたくて(金魚くらいの長さになるかなー)毎日うへうへと更新していますので、好評不評に関わらず結局は自分の書きたいものを書きたいんだろうなと思います。

明るいものをお待ちの方々には申し訳ありませんが、再UPの折には興味ありましたら読んでやってくださいませ。途中少々痛々しい展開になったり、彼氏彼女がいる2人が心を揺らしてしまうという背徳の要素もあったり…うわあドロ沼!なお話ですが。
今すぐ読みたいとおっしゃってくださる方は、サイトさん側の都合上、こちらからtakaoでご検索くださいませ~。PCの方はジャンル別の恋愛から探してやってください(PCからは読みにくいかもしれないので、再UPを待たれてもいいかも…)

前書きが長いですが、続いてはアンケートの続編リク&ご要望へのお返事です!

・博愛チューリップ。マジ続き読みたいです!
→熱いメッセージありがとうございます!(涙)博愛はいただけたご感想がすごく少ないにも関わらず、ロリポップに迫る投票数でびっくりしております。
でも気に入っている作品なので楽しみにしていただき嬉しいです。気長にお待ちくださいませ~v

・ネムリヒメのふたりの子供の話が見てみたいです!!!どんな子供が産まれるのか気になる……。源二のお父さんぶりも見てみたいです。
→同様のご要望を過去にいただいており、非常にありがたく思っております。筆力のない自分にそういうお話を書けるかどうか自信はありませんが、前向きに検討しようと思っています。飽きられてしまうかもしれないけれど、まだまだこの2人の話は書いていきたいなあ…。

・社会人ものが好きなので、できれば読みたいです。
→正直、書きやすいので10代ものが多くてごめんなさい!社会人ものも私には非常に筆力を要するのですが、またそういう年代のお話も増やしていきたいです。

そのほか応援メッセージをくださった方々、「もしかしたらの神様。」に勿体無いご感想をくださった方々、誠に誠にありがとうございました!!!

以下はいただいた、拍手メッセへのお返事になります!↓

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 香具弥は最後に誰を選ぶのか。選択肢は四人の求婚者、月に帰ると言うならば月の使者・恒峨。そして……。
 月姫が罪を許され幼い少女として再びこの世に蘇った、それをずっと見守り共に過ごし続けてきた青年は、その選択肢から辞退するというのか。

 御行は頭をがしがしと掻いている竹流を見上げた。


 ・・・・・・・・・・


 その頃、火衣と恒峨といえば。

 超高速ジェットコースターで恐怖に慄き、水上ボートに乗り損ね池に落ち、お化け屋敷が初めてという恒峨が半狂乱になるのを火衣が必死に押さえ、その割には双子たちには何もダメージを与えられず、二人はまるで雑巾の如くズタボロになっていた……。
「あああ~、今度はあのようなものに……」
「か、観覧車かよ~。ベタな……」
 そろそろ日も傾く頃。二人が辿り着いた時には、既に香具弥たち三人は観覧車へ乗っており、上昇していくところであった。

 双子たちがこの乗り物に香具弥を乗せた意図。それは動く密室で夕日でも見つつ、あわよくば両側から二人で香具弥を――?
「さっせるかああ!!」
 勝手に想像して怒りを爆発させた火衣は観覧車によじ登ろうとするが、今度こそ監視員に取り押さえられてしまう。
「姫様ぁ~~」
 後ろから恒峨の情けない声が、空に昇って消えた。

 その頃、観覧車の中では……。
「ちょろいもんだね」
「何が?」
「何でもないですよ、天野先輩♪」
 何も無理に片側の席に三人で腰掛けなくてもいいだろうに……と思う香具弥。少し傾いた観覧車の中、龍と燕に挟まれてちょこんと座っていた。

 観覧車が動き出してから少ししたところで、不意に龍が呟いた。
「大丈夫ですか? 最近……」
「え?」
「何か、悩まれてるんでしょう? ここなら誰も聴いてないんだから、吐き出したらどうですか?」
 燕からもそう言われ、香具弥は真面目なトーンの声になった双子を、首を両方に動かして驚いたように見比べた。

「どーせ、誰にも話してないんでしょう? あのオジサンにすら」
「無理に話してくださいとは言いませんけど、俺たちも阿部先輩も、あのお金持ちのお兄さんも保護者のオジサンも――皆、天野先輩が心配なんです」
「だから先輩が思っている以上に、望むと望まざるに関わらず」
「周りの人間は、先輩を大切に思っていますよ」

 中学生に諭されてしまった香具弥は、ある種確立された考え方を持っている双子を目を丸くして見ると、反対に尋ねた。
「私って、そんなに悩んでるように見える?」
「そりゃあもう」
「だからと言って、悩んでないふりをしろと言う事ではないですよ?」
「誰か――本当に、大事な人になら、自分を少しくらい、曝け出したっていいじゃないですか」
「それぐらいしないと、その人とも分かり合えないですし」
「本当にお互いを大切にし合ったり、愛し合ったりする事も、出来ないんじゃないでしょうか……?」

 二人の言葉を聞いて、香具弥ははっと顔を上げた。
 自分でもよく分からなかった違和感や、苛立ち――それはこの言葉のことではないか?と。

 香具弥には本当に、「分かり合いたい人」がいたのだ。
 どんな時でも苦楽を共にしてきた「彼」と、ただ一緒に暮らすだけじゃなくて、本当の意味で心を分かち合いたいと思った――。

「だから天野先輩が、伝えたいと思った方に」
「それを、伝えてあげてください」
 もちろん、それが自分たちであって欲しいというのが、この双子の願いなのだが……。
 その男心を知ってか知らずか、たった一人の男の顔をはっきりと思い浮かべた香具弥は大きく頷いた。
「うん、分かった! 龍も燕も、ありがとう」
 そして香具弥は久し振りに心からにっこりと笑うと、両側にいる双子を見上げた。
 その笑顔に、くーっと込み上げるものがあった龍と燕、思わず両側から年上の少女に手を伸ばし――かけたが、無情にも観覧車は地上へ到達したところであった。


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頭が働かなくてお話書けないんじゃ本末転倒ですが;でも睡眠時間しか削れない…。
お待ちくださっている皆様、気長に待ってやってくださいませ…ごめんなさい…。

今週の更新目標。
・カマクラの続きUP
・月姫異聞
・Lollipop!orネムリヒメの下書き

これ以外に別サイトで毎日更新中。作品へのリンクは禁止されているので、早く再UPしたいんだけど、とりあえず期限までに完結させないとー。

以下はいただいたメッセへのお返事です↓
アンケートお答えくださる皆様、応援のメッセージを添えてくださいました皆様、各種拍手をぽちりとしてくださる皆様、深く深く感謝申し上げます。

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◆ご要望について
今回は注記したのもあり、主に続編や作品リクエストについて頂戴しました。下記以外に温かい応援メッセージを添えてくださった皆様、本当に本当にありがとうございました!ありがたく受け取らせていただき、励みにいたします。

(続編リクエスト)
ご要望が多かった順になっています。

・「もしかしたらの神様。」
→たくさんのリクエスト、ありがとうございます!この作品、こんなに気に入ってくださる方が多かったとは知りませんでした。本当に嬉しいです。
「月姫異聞」をなんとか最終回させてから、続編連載を…と考えています。長編を予定していましたが上手くプロットが立たなかったので、その後の祇園と早海のらぶらぶっぷりを中編でさっくりと明るく書きたいと思っています。まだ先になってしまいますが、どうかお待ちくださいませ~。脇キャラも引き続き登場します!

・「幻影金魚」
・(あさぎと清矢郎の)大学生から社会人にかけて/結婚式とか結婚後!!!!

→こちらの作品にもたくさんのご要望、ありがとうございます。こちらは世界観が少々独特なので、きちんとプロットができないと、本編の雰囲気を壊しそうで手を出すのが恐く慎重になっています…。なのでいつ頃始められそうかとかお約束できなくて、申し訳ありません。でもいつかは何か(シリアスで中編の)連載で大学生編などを書きたいなとは思っています。
甘甘ほのぼの?SSくらいならば、次回アンケートお礼あたりで書けるかもしれませんが…多くのご要望を頂戴しましたのに、このような回答でごめんなさい!

・「博愛チューリップ。」
→本編が企画ものということで、恋愛部分を抑え目にしたため、作者としては恋愛中心の続編を書く気満々です。なのでご要望、嬉しく思います!これも時期はまだまだ先ですが、予定はありますのでしばしお待ちくださいませ。

・「ネムリヒメ。」の2人が家族になっていくまで
・成人後の源二を見たい

→こちらのシリーズ、いつまでも読みたい!などという勿体無いご要望を以前より頂戴しております…。どうするか決めていませんが、ご要望がある限り、色々なエピソードをまったりほのぼのと書いていけたらな、と思います。
出産編はさすがにきついかもしれませんが(オフの事情でね;)、いくつになっても、母になっても相手に恋をしちゃってる、というのもいいかな、って最近思ってます。書くならほのぼのラブコメで…。

・「星のさらさら」
→金魚の方と同じく世界観を壊したくなく、続きのストーリーは今のところ考えてなくてごめんなさい。でもR指定の甘らぶ続編SSとかでよろしければ、こちらも考えてみたいと思います!ご要望、ありがとうございます!

・「椿18。」
→時期は未定ですが、大人になった2人(大学生か社会人か夫婦設定で)の幸せらぶらぶえち話番外編を書いてみたいと思っています!気長にお待ちくださいませ…。

・「Lollipop!」「ネムリヒメ。」の続き
→更新が遅くてごめんなさい~。諸々の事情から月1~2回の更新になってしまいそうですが、必ず完結させますので、これまた気長にお付き合いいただけますと幸いです。


(新作へのリクエスト)
・ベタですが、当て馬的な人が出てきて、やきもきする展開など面白いのではないかなーと思います。最後は勿論らぶです!

→三角関係を書かせると、私って絶対に「当て馬」にしてしまうんですよね、浮気とかが苦手なので…現実的には2人と同時進行ってよくありますが;なので、当て馬とやきもき、はこれからもきっと出てくるかと思いますし、もっと楽しんでいただける展開にできたらなあと思います。
少なくとも幻創文庫さんで連載中の「銀糸」では、リク主様からのご要望によりそういう展開がある予定です!

・甘~い ラブストーリーものが読みたいです。あと、社会人(OL)ものは個人的に親近感がわいて好きです。
→以前、オトナの女性が主人公のハーレクインものを…というリクを頂戴しましたが、ほんと、筆力が伴えば書いてみたいと思っております。自分的には甘いつもりなのに、なんかいつもちょっとかゆいところに手が届いてないですよね(涙)
私自身、本当に甘くてほのぼのした、両想いまでのオトナのラブストーリーを書いてみたいと思ってますが、むずかしく…いつの日かはわかりませんが、がんばりますので気長にお待ちくださいませ。
社会人もの、という点につきましてはアンケート結果よりなるほど、という感じです。正直、10代の恋愛のほうが書きやすいので社会人ものは少ないのですが、今後も挑戦していきたいです!

・幼馴染の再会もの?(M美様よりのリクエスト)
→お気遣いと細かい設定リクエスト、誠にありがとうございます!参考になります。こっそり某所で連載中の「ワスレヤハスル。」(再UP予定あり)は似たような設定ではありますが、仰っていただいたストーリーとは微妙に異なってしまい、M美様のご希望通りではないかもしれませんので、またこちらのストーリーでプロットを練ってみるのもいいかなあと思ってみたりします。
ご助言、ありがとうございます!温かいお言葉の数々にも感謝申し上げます。

・先生と生徒って設定で、甘エロ
→幻創文庫さんの方になりますが、既にリクエストを頂戴し、いつかは書きたいなあと視野に入れいるものです。これまたオフの事情で教師ものが苦手で封印していたのですが、リクにはお答えしたいのでがんばりたいです。女性教師と男子生徒、男性教師と女子生徒、どっちも書きたいなあー。

・親の再婚での近親相姦みたいなもの(血のつながりなし)
→「椿18。」を読んでいただきありがとうございます!義理の姉弟はあれが初めて書いたものですが、確かに「親の再婚での~」という設定ではなかったので、椿と被らない内容のものでラブコメちっくに書いてみてもいいかも。
血のつながりがある近親相姦も過去に書いて、リメイクのリクをいただいているので制作予定ですが、そちらは超どシリアス…。
あと兄×妹は書いたことがないので、書くならそれかな…って、今、ひとつひらめいたけど…需要ないかな?;兄がイケメンとか万能でなくてもいいなら、ほのぼのらぶでいけそうです!

・異世界トリップもの
→うわ~!昔大好きでよく考えてました。女子高校生が平安調パラレル異世界にトリップして、という長編年の差ラブコメ+シリアスを書いたことがあったのをふと思い出しました。洋物設定も少し考えたなあ。
またいつか書いてみたい分野ですね…。今は現代ものが面白くてファンタジー少なめでごめんなさいです。

・転生もの
→これも設定だけ考えたことありました…平安と現代の桜を通したベタベタな転生ものと、古代(ヤマトタケルとか古事記に出てくるような神様とか)と現代のもの。
でもプロットが上手く立たずに断念しました(汗)今でも上手く考えられないのですが、これまたいつかは…!

ところで、余談ですが博愛チューリップも元ネタは転生ものだったんですよ。
えっと、悪魔の三兄弟と天使のおねーさんが出会って、3人ともおねーさんのことが好きになるんだけど、長男悪魔(人間にして15歳くらい)が暴走しておねーさんと強引にいたしちゃって、おねーさんが堕天になっちゃって、4人とも人間界に追放→記憶を亡くして、三兄弟+近所の女子高校生として転生、というのが元プロット(笑)
でもこれも上手くエピソードを作れず、ボツに。でもキャラが気に入っていたので、チューリップ話としてリメイクした次第です(「博愛」にしたのは、実は天使のイメージからきています)。
筆力がないのでファンタジーの舞台設定や事件設定が難しくて最近は書けなくなっちゃったんですよ;

リク主様の仰るとおり、「カマクラとネムリヒメも転生に近い感じ」ではありますよねv実はそうなのかもしれない?

・「カマクラ」&「ネムリヒメ。」のパラレル
→上記に引き続いていただいたリクですが、書くならギャグ短編で書けそうな感じですね。カマクラは実際、今のこの現代の空間の「裏側」にある、という設定なので(自由に行き来できるという設定)、うっかり来てしまって、源二がカマクラ嬢に、玄さんが一夜嬢に出会ってしまうのとかが面白そうです。


現在までのお返事は以上になります。
これからも書きたいものしか書けないとは思うのですが、今回の結果で、自分のお話で人様に好んでいただけるのはどんな部分かとか傾向などを参考にしたり、人気のないものでも少数意見でも好んでくださったことがいることを励みにしたり、キャラの動かし方なども今後続編などを執筆するにあたってのヒントにさせていただきたいと思います。

まだまだ締め切りではありませんので、また皆様のお好みをお聞かせくださいませ。
(これ以降のご要望やリクエストへのお返事は、そのつどブログでいたします)
お忙しい中ご協力くださった皆様、本当にありがとうございました!!

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こちらで毎日更新中の作品(完成後、再UPするつもりなので、ブログのみでちまっとお知らせ中。)…うん、またいつもの現象が;
じゅ、需要ないだろうけど、書いてて楽しーーー!!
6月末の完成が間に合うのか不安ですが、きっと書きあがって凹みそうですが、今はせこせこと楽しんで書いてます。
元の「忘れやはする」を知っている方はストーリーはわかってしまっているので面白くないかもしれませんが、改稿版は元ネタにはなかったらぶしーんとかもR指定でない程度に入れたいですし、主人公(男性)を元ネタ以上にらぶらぶもんもんモードにする予定です(もはや趣味の域)。

本日は「月姫異聞」をUPしました。こちらの連載が終わったら、「もしかしたらの神様。」の続編を連載します(宣言)。月姫はあと8話なので、もう少し気長にお待ちください…。
後日、アンケート結果の発表でもお話しますが、続編は中編程度で小さなエピソードを2~3章ほど書くようなものを考えています。

今は「銀糸」(R18幼馴染もの)の下書き中です。こちらは甘甘えろえろな、テンポのよいラブコメを目指しています。今回もエロ中心にいきたいと考えているので、第2話も意味もなくエロエロシーンが出てきますがお許しください。というかリク主様、こんなんでごめんなさい;
といっても過去の因縁がからんでいるので中々甘くなれなかったりもするのですが。

ブログの方では近日中に、アンケートの途中集計とか(お答えくださった皆様、誠にありがとうございます!)ちょっとした記事をUPします。

夏が近づいてきましたね。夏女はわくわくでっす。うっかり金魚グッズを衝動買いです(今回は和手ぬぐいと扇子)。金魚グッズだいすきすきです。
自分はお話を書いていてちょっぴりだけ実話のエピソードを脚色して混ぜ込んでいるのですが、幻影金魚で好きなシーン?は、あさぎ嬢がせーしろーとメアド交換をしてそのあとうふうふとなっているところだったりします。
あそこで彼女の携帯に金魚のシールが貼ってあるところが、絵的に好きなシーンです。昔から自分は金魚が好きだったので、おともだちへのおてがみとかメモにも金魚シールをぺたぺた貼ったものです(赤いのと黒いのの、目のないシンプルな絵柄がすき)。そういやその頃、そのつながりで金魚草も育てていました。
金魚草の花言葉は「清純な心」「図々しい」「図太い」「騒々しい」「でしゃばり」「予知」等々だそうです、あさぎ嬢に似合ってるようなそうでもないような;

以下は、別館の方へ頂戴した拍手メッセのお礼です!↓

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 香具弥を連れた双子たちは、いざ遊園地へ……それを心配して追いかけて来た、愚かな男たち。
 そのうえ見失ってしまったというのだから、更に愚かなこと、このうえない。

 遊園地のアルバイト服に身を包んだ火衣と恒峨、香具弥を連れて駆け出した龍と燕を慌てて追いかけたが――。
「香具弥ー! 何処だー!?」
「あああー! あんな上に!」
「待ち時間六十五分? 待ってらんねー! 行くぞっ」
「はいっ。バイト服特権、強行突破ですね!」
 意外に仲がよいのかこの二人。火衣と恒峨は有名ジェットコースターの最前列まで駆け上がるが努力も空しく、香具弥たち三人は既に出発してしまった後――。

「俺らも乗るぞ!」
「はいっ」
「おい!? ちょっと! バイト生、何やってんだ!」
「るせえっ!!」
 同じ制服を着た監視員の静止も聞かず、火衣と恒峨は、次の列の乗客を押し退けて乗り込んだ。
「待っていて下さいね! 姫っ!」
「姫?」
 火衣が恒峨の言葉に聞き返す間もなく、

「「うっぎゃあああああっ!!」」

実は絶叫マシンが物凄く苦手だった二人を乗せ、世界一、二を争うという高速のコースターは駆け落ちていった……。


 その追跡の様子を見ながら、阿呆か……と思わず呆れて溜め息をついた、管理室のカメラの前に座る御行。そういや、一人足りないな、と気付いた時、
「アホだね、あいつら」
すぐ横で煙草の匂いと共に、聞きたくもない飄々としたあの低い声が聞こえてきた。
「管理室は、禁煙ですが」
 お、すまない、といつの間に関係者以外立ち入り禁止の場所に侵入したのか、その声の主――竹流は携帯灰皿で煙草を揉み消した。
「で、奴さんら何処に居るって?」
 たくさんのカメラを見ながら、竹流は目を細める。

 此処に入ってきた方法については聞きたくもない。御行はそのことにはあえて触れずに、
「B-5地点ですよ」
とパーク内の座標軸を用いて、苦々しそうに呟いた。
「ふうん」
「……二つ、質問があります」
 この中年には全く興味はないが、香具弥に関わる事なら話は別。御行は長らく疑問に思っていたことを口にした。

「この人、誰なんですか?」
 やっぱりな、と竹流も納得いく質問――御行の指は、長い銀髪をもつ風変わりな容貌の恒峨を指差していた。
「俺もこいつには困ってんだけどなー。香具弥が最後に、こいつを選ぶのか、あんたらの誰かを選ぶのか、俺にも分からんし」
 ――恒峨が何者かは香具弥がいつか少年たちに話すにしろ話さないにしろ、ある意味、この坊主たちよりも厄介な相手である事は事実。
 御行も詳しくは分からないが、竹流の言葉からあの美青年がある意味、「ライバル」であることを確信した。

「じゃあ、もう一つの質問……『そう』思うんだったら、どうして貴方は、『こんなこと』してるんですか?」
 以前、勝負に応じてもらえなかったことへの軽い報復なのか、少し口の端に意地悪な笑みを浮かべ、御行は横目で竹流を見た。
「最後に選ぶ――その天野の最後の選択肢に、『貴方』は入っていない、入る気もないと言い切るんですか? それなのにこんな尾行劇を、どうして?」
 竹流の矛盾をついた御行の質問に、彼は例によって煙草の煙で答えようとしたが、此処が禁煙であることを思い出し、舌打ちと共にライターの蓋を音を立てて閉じた。


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